「カムカムエヴリバディ」初回16・4% 朝ドラ3作連続大台割れ 歴代ワースト5位発進も異例演出話題に

[ 2021年11月2日 09:19 ]

連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」の番組ロゴ(C)NHK
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 女優の上白石萌音(23)が1人目のヒロインを務めるNHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」(月~土曜前8・00、土曜は1週間振り返り)の初回(1日)の平均世帯視聴率が16・4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区、世帯)だったことが2日、分かった。個人視聴率は9・0%だった。

 関西地区は世帯平均視聴率15・6%、個人は5・7%。また、初代ヒロインの物語の舞台となる岡山を含む岡山・香川地区の初回世帯平均視聴率は14・1%、個人7・0%だった。

 朝ドラ初回の世帯視聴率の大台20%割れは「おちょやん」(18・8%)「おかえりモネ」(19・2%)に続き、3作連続となった。

 これまでの朝ドラでは、10年前期「ゲゲゲの女房」(14・8%)、07年前期「どんと晴れ」(14・9%)、09年後期「ウェルかめ」(16・0%)10年後期「カーネーション」(16・1%)に続く歴代5番目の低さ。10年前期から放送時間を15分早め、8時スタートとなってからでも3番目の厳しいスタートとなったが、初回放送ではナレーターを務める俳優・城田優(35)の英語交じりのソフトで落ち着いた語りが話題に。“ヒロイン3人”も朝ドラ史上初で、今後の展開に期待が高まっている。

 放送開始にあたって制作統括の堀之内礼二郎氏は「100年の物語がいよいよ幕を開けました。大正14年から始まり、昭和、平成、令和と現代まで、三世代のヒロインと一緒に時を重ねていきます。“朝ドラ”史上初の挑戦です。日々制作に取り組んでいる私たちも、最後はどんなところにたどりつくのか、どんな気持ちになるのか、想像がつきません。視聴者のみなさんと一緒に、100年を生きて、確かめたいと思っています。最終回まで、どうぞよろしくお願いします。そしてまだご覧になってない方、NHKプラスですぐ追いつけます。ぜひこの胸おどる物語の世界に、カムカムエヴリバディ!」とコメントを寄せた。

 今作は上白石&深津絵里(48)&川栄李奈(26)がヒロインを務める朝ドラ通算105作目。ヒロイン3人は朝ドラ史上初。2007年後期の名作「ちりとてちん」を手掛けた藤本有紀氏によるオリジナル脚本だ。ラジオ英語講座と3世代の女性による100年のファミリーヒストリーを描く。安子(上白石)の物語は日本でラジオ放送が始まった1925年(大正14年)の岡山から、安子の娘・るい(深津)の物語は62年(昭和37年)の大阪から、るいの娘・ひなた(川栄)の物語は昭和40年代の京都から始まる。岡山市の和菓子屋に生まれた、あんこが大好きな心優しい素直な女の子・安子が激動の世の中を懸命に生き抜いていく。

 主題歌は森山直太朗(45)が作詞・作曲し、AI(40)が歌うオリジナルソング「アルデバラン」。語りは俳優の城田優(35)が務める。

 初回は、日本でラジオ放送が始まった1925年(大正14年)3月22日。岡山にある和菓子店にヒロイン橘安子が誕生した。実直な父・金太(甲本雅裕)に優しい母・小しず(西田尚美)、厳格な祖父・杵太郎(大和田伸也)、しっかり者の祖母・ひさ(鷲尾真知子)、やんちゃな兄・算太(濱田岳)たち家族や職人に囲まれ幸せに暮らしている。あんこの香りに包まれた温かい家庭ですくすくと成長し、安子(網本唯舞葵)は小学3年生に…という展開だった。

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2021年11月2日のニュース