「THE RAMPAGE」吉野北人は役も料理も作り込む 何事も全力で挑戦「逃げ道つくりたくない」

[ 2021年10月3日 05:30 ]

優しい笑顔を見せるTHE RAMPAGE from EXILE TRIBEの吉野北人(撮影・河野 光希)
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 【夢中論】雑誌の企画で「国宝級イケメン」の一人に選ばれたEXILE TRIBE(一族)の16人組「THE RAMPAGE」のボーカル、吉野北人(24)。現在放送中の初主演ドラマでは変わり者の熱血漢を好演しており、俳優としても人気急上昇中だ。多忙な生活の中で活力としているのが自作の料理。こだわりの一品とは――。 (飯尾 史彦)

 昼下がり、1人で足を運んだのは都内の高級スーパー。主婦らに交じって買い物かごを提げ、金色の包装紙に包まれたオリーブオイルを買った。

 「パスタを作るので、いいオリーブオイルを使いたいと思って高いものにしました。食材にもこだわって全てオーガニックです」

 作るのは和風パスタ。たっぷりとオリーブオイルを入れたフライパンに火を入れ、ニンニク片を揚げて香り付け。刻んだベーコンと玉ねぎを炒め、ゆであがったイタリア産のパスタを投入。続いて、しょう油に酒、和風だしにバターを混ぜた自作のソースと小松菜を入れてあえていく。常にフライパンを小刻みに揺すり続けている。

 「これを作るのは今回が2回目。味が濃かったけど、前回よりもおいしい。以前はクリームソースパスタをよく作っていたんですが、番組でも作るぐらいになって飽きちゃいまして」

 料理を始めたのは3年前。いろいろと作り分けるのではなく、一つの料理を納得のいく味になるまで作り続け、改良を重ねるのだという。アスパラのベーコン巻きから始まり、カレー、オムライス、チキン南蛮などにはまってきた。クリームソースパスタは1年以上作り続けてきた。

 「本当に同じものばかり作ります。もっと自分好みのおいしい味付けになるだろうと」

 役作りも同じだ。徹底的に作り込むタイプ。ドラマ初主演となったTBS系「トーキョー製麺所」(火曜深夜1・28)では、作中に出てこない主人公の家族構成や生い立ちなどを想像し「裏の設定」に。どうして変わった性格が形成されていったのか、その背景を自分の中で決め込むことで主人公になりきるという。

 撮影序盤は、栁俊太郎(30)ら共演者とも距離を置いた。対立するシーンが多かったからだ。「徹底的に役を作り込みました。少しでもいい演技がしたくて。栁君には“めちゃめちゃマジメだね”って言われました」と笑って振り返る。こだわり抜くのが吉野流だ。

 グループの活動だけでなく、ドラマに映画、CMと幅広く活躍し始め支持を広げている。7月には女性ファッション誌「ViVi」の人気企画「国宝級イケメンランキング」で2位に選ばれた。

 「どれも中途半端にならないように意識しています。“本業は音楽だから”という逃げ道だけは絶対につくりたくない」

 何事にも全力で挑み、悩み、壁に当たっても人生のスパイスへと変えていく。ボーカルとして俳優として「星3つ」の吉野北人をつくり上げていくつもりだ。

 ≪27日にニューシングル発売 来年1月デビュー5周年 現在全国ツアー真っ最中≫グループは来年1月、デビュー5周年を迎える。現在は全国ツアー中で、11~12月に8公演が控え、吉野は「ライブで少しでも皆さんの気持ちに寄り添って、熱い気持ちにさせて、エンターテインメントで盛り上げていきたい」と意気込んだ。

 27日にはシングル「LIVING IN THE DREAM」が発売される。吉野が出演中の「バイトルPRO」の新CMソングに起用され「優しく後押しするような歌。RAMPAGEとしては珍しくやさしめのチル(ゆったり)っぽい感じです」と期待させた。

 ◇吉野 北人(よしの・ほくと)1997年(平9)3月6日生まれ、宮崎県出身の24歳。14年開催の「VOCAL BATTLE AUDITION4」で合格。17年に「THE RAMPAGE」のボーカルとしてデビュー。中性的で繊細な歌声が人気。18年、日本テレビのドラマ「PRINCE OF LEGEND」で俳優デビュー。1メートル70。血液型A。

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