藤井聡太2冠 史上初10代3冠なるか 叡王戦最終局始まる 戦型は相掛かり

[ 2021年9月13日 09:07 ]

初手を指す藤井聡太2冠(日本将棋連盟提供)
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 豊島将之叡王(31)=竜王との2冠=に藤井聡太2冠(19)=王位、棋聖=が挑む第6期叡王戦5番勝負最終局は13日午前9時、東京都渋谷区の将棋会館で始まった。

 注目の振り駒では「と金」が3枚でて先手は挑戦者の藤井に決定。ともに飛車先の歩を突き合い、戦型は相掛かりに進んでいる。
 2勝2敗のフルセットとなった今シリーズ。豊島勝ちなら2冠を維持するが、藤井勝利の場合は自身初、そして史上初の10代3冠が実現する。現在の最年少3冠記録は羽生善治九段(50)の持つ22歳3カ月(1993年=棋王、王座、竜王)。

 昨年7月に17歳11カ月で初タイトルの棋聖を獲得した藤井は、その翌月に2冠目となる王位も奪取した。今年7月は棋聖を防衛して戴冠3期となり、棋界最高段位の九段に昇段。さらに8月には王位の座も守り、タイトル戦は初出場以来無敵の4連勝と破竹の勢いを誇る。

 7月25日に開幕した叡王戦では豊島を相手に五分の戦いを演じているが、過去4局はいずれも先手番が制した。

 持ち時間はチェスクロック計測で各4時間。正午から1時間の昼食休憩を挟み、両者時間を使い切った場合の終局は午後6時以降となる。

 両者の過去の対戦成績は豊島の9勝7敗。

 藤井は来月開幕の竜王戦7番勝負進出も決めており、豊島との「19番勝負」も話題だ。叡王戦も含めれば年内4冠、さらに来年1月開幕予定の第71期ALSOK杯王将戦7番勝負(スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社主催)、同2月開幕予定の棋王戦5番勝負にも出場の可能性があり、年度内6冠が実現しても不思議ではない。

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