千葉真一さん だびに付される 次男・眞栄田郷敦 ロケ合間に斎場へ 感染予防で顔見られずも代表で骨上げ

[ 2021年8月21日 05:30 ]

眞栄田郷敦
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 新型コロナウイルス感染による肺炎のため19日に死去した俳優の千葉真一さん(享年82)は20日、千葉県富津市の斎場でだびに付され、君津市の自宅に無言の帰宅をした。次男で俳優の眞栄田郷敦(21)はドラマ撮影の合間を縫って火葬に立ち会い最愛の父の骨上げをした。自宅では近しい関係者による通夜が営まれた。

 関係者によると、眞栄田はこの日午前から、出演するTBSドラマ「プロミス・シンデレラ」の千葉県内でのロケに参加。その後、空き時間に斎場に向かった。会場内に入れるのが1人だったため、眞栄田が代表してお骨を拾い骨壺(つぼ)に収めた。

 千葉さんの死因は新型コロナウイルス感染による肺炎。感染予防で、火葬の前に顔を見てのお別れはできなかった。眞栄田は病院で防護服に手袋を二重に付け、亡くなった千葉さんと対面したのが最後だった。

 斎場では2015年に離婚した眞栄田の母親らが近くで見守っていたという。骨壺を受け取った関係者は「かなり悲しんでいる様子でした」と心中をおもんぱかった。眞栄田はそのまま夕方から再開となる撮影にとんぼ返りし、悲しみをこらえ仕事に没頭した。

 千葉さんは子供たちに演技のアドバイスをすることはなかったが、19年11月に開かれた芸能生活60周年パーティーでは、眞栄田に世阿弥の「風姿花伝」にある「離見の見」という直筆の格言を授けた。「自分を前後左右から見て、演技について客観する視点を持たなければいけない」という意味で、その言葉を胸にこの2年間で映画、ドラマなどで活躍。これからも最愛の父に少しでも成長した姿を見せるため、さらなる精進を続ける。

 野際陽子さんとの間の長女で女優の真瀬樹里(46)はスケジュールの都合で通夜に参列できなかったが、所属事務所を通じ「まだ現実感がありません。ただただ悔しいです」とコメントした。

 納骨は未定で、事務所関係者は「四十九日くらいまでは自宅に置くと思います」と話した。

 長男の新田真剣佑(24)は海外での撮影中で、帰国は10月になる見込み。この日、インスタグラムで「僕がどこにいても、あなたはいつも僕の心の中にいます。お父さん、本当に愛してる」と英語でつづった。新田も父への思いを胸に同じ俳優の道を進む。

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