智弁和歌山、最大のライバル攻略へ イチロー氏の教え胸に世代No.1投手に挑む

[ 2021年8月7日 10:00 ]

打倒市立和歌山に燃える智弁和歌山の選手たち(C)TBS
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 7日放送のTBS「バース・デイ」(土曜後5・00)は高校野球の名門・智弁和歌山を密着した。

 智弁和歌山は春夏合わせて甲子園出場38回、3度の全国制覇を誇る。しかし、ここ近年、県内で勝てない相手がいた。それは急速に力を伸ばしてきた市立和歌山だ。17年から続いた甲子園出場を止められるなど3連敗を喫している。

 昨年までの対戦成績は過去20年で27戦24勝3敗と圧倒した。しかし、世代No.1とも称される市立和歌山のエース・小園の登場で一変した。最速152キロの直球にキレのあるカットボールやスライダーで智弁和歌山のセンバツ出場を阻んだ。

 打倒市立和歌山、打倒小園。夏へのリベンジを誓う選手たちに最高の“指導者”が現れた。それは昨年12月、智弁和歌山のグラウンドに訪れた元メジャーリーガーのイチロー氏(47)だ。3日間グラウンドに訪れた野球界のレジェンドは、練習中の球数を絞って「強い球」を投げること、打撃練習では球数を減らして「1球に集中する」ことなどを教えた。

 その教えをチームで徹底し、夏へ向けて毎日を過ごした。小園を攻略するには数少ないチャンスを生かせるか。そこで対策として用意したのが最速の160キロに設定したマシンに、スライダー、カットボールなど5つのバッティングゲージだ。160キロの直球に最初は対応できなかったが、徐々に快音が響く。また変化球のゲージでは打席の前に立ち「曲がる前に打つ」と約束事を決めて、打ち込んだ。

 そして迎えた和歌山県大会。2回戦から登場した智弁和歌山はタイブレークにもつれ込む苦戦もあったが、決勝まで駒を進めた。相手は最大のライバル市立和歌山。市立和歌山は2回戦から準決勝まで4試合すべてコールド勝ち。小園は3試合に登板し自責点0の圧巻の投球内容だった。智辯和歌山の選手たちは小園を打ち崩すことができるのか。そして甲子園出場をつかむのか、結果はいかに。

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