藤井王位 初勝利へ「一手一手盤上に集中」 13日王位戦第2局

[ 2021年7月13日 05:30 ]

対局室で盤や駒を検分する藤井聡太王位(左)と豊島将之二冠(代表撮影)
Photo By 代表撮影

 将棋の第62期王位戦7番勝負第2局は13日、北海道旭川市の花月会館で午前9時に開始する。前日の12日は同所で防衛を期す藤井聡太王位(18)=棋聖との2冠=と挑戦者・豊島将之竜王(31)=叡王との2冠=が対局場検分を行った。

 藤井は今回、愛知県から新千歳空港までは空路、札幌から旭川まではJR函館本線を利用。「北海道で鉄道に乗ったことがなかったので」と自身の希望を実現させた。「北海道らしく、凄くのどかな風景が広がっていて、楽しい時間を過ごせた。また機会があればローカル線にも乗りたい」と上機嫌。第1局を完敗して迎える今局については「スコアは今回も気にせず一手一手盤上に集中したい」と意欲を見せた。

 先勝している豊島は「全力を尽くしていい対局を見せたい」と静かに闘志をみなぎらせた。こちらは空路で直接旭川入り。かつては体質の関係で航空機を避けていたが、昨年鼻を手術して改善し、対局では初の飛行機移動。「やっぱり楽ですね」とほほ笑んでいた。 (我満 晴朗)

続きを表示

2021年7月13日のニュース