赤井英和が愛される理由 一度も仕事を断ったことがない“浪速のロッキー”
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【俺の顔】俳優の赤井英和(61)は「頂いた仕事は全部やっています」と胸を張る。1989年の初主演映画「どついたるねん」の撮影で言われた「皆に愛される人になりなさい」という言葉を胸に映画、ドラマ、バラエティーを問わず、一つ一つの仕事と誠実に向き合ってきた。プロボクサーから転身して30年余。不器用だが、実直で情に厚い男の生きざまはなんとも魅力的だ。
かつてはバリバリのファイターだった。プロデビュー12戦連続KO勝ちの輝かしい戦績を誇り「浪速のロッキー」と呼ばれた。だが、85年2月の大和田正春戦で7回KO負け。意識不明となり急性硬膜下血腫と脳挫傷で開頭手術を受けた。
「1Rのゴングが鳴ってから全く覚えていません。(ベッドで目が覚めて)点滴やら何やらの管がいっぱい付いているのに“こんな所におったらあかん”って起きようとするから母親やきょうだいに押さえられた。しまいにはベッドにくくりつけられました」
一命は取り留めたものの引退を余儀なくされた。母校・近畿大の計らいでボクシング部のコーチをしていたが無為な日々が続いた。
「練習を見る1時間半は一生懸命になってましたけれど、残りの時間は何もすることがない。酒ばっかり飲んでいる活気のない時期やったですね」
脱却のきっかけは、高校の先輩でもある笑福亭鶴瓶(69)の「お前の人生おもろいから本書けへんか」の一言。苦手な活字と苦闘しながら書き上げた自伝「どついたるねん」は、デビュー前の阪本順治監督(62)の目に留まり、自身の主演で映画化された。
演技も全くの素人だが、それ以上に苦しんだのが減量だ。不摂生がたたり当時の体重は83~84キロ。ほぼ1カ月間の絶食で、これを現役時と変わらない66・5キロまで落とした。
「今まであれよりきつい仕事をした記憶はありません。零下40度の北極圏をスノーモービルで走った時も、サハラ砂漠の摂氏60度の所にいても何ともない。とにかく、これで頑張ろうと思って取り組んだのが『どついたるねん』でした」
撮影では記録係の女性に言われた「皆が赤井くんのことを撮っているんだから、皆に愛される人になりなさい」という言葉が今も強く心に刻まれている。
「あいさつや礼儀は当たり前のことやけれど、皆の気持ちを理解しながら力を貸してもらえる人にならないとあかんということを教えてもらいました。私の財産です」
その後、92年のTBS「東京エレベーターガール」の出演を機にテレビでも活躍し、94年の同局「人間・失格~たとえばぼくが死んだら」で主演も務めるようになるが、おごることは一切なかった。
「今も毎回必死にやっています。セリフ覚えが悪いんで、台本を頂いたら自分のセリフを全部シーンごと大学ノートに書いてポケットに入れて持ち歩いています。絶えず見て反復練習せんことには(セリフが)出てこんかったりするんです」
常に感謝の気持ちを忘れず、仕事を断ったことは一度もない。そんなひたむきな姿勢が、多くの人に愛されてきた。「東京エレベーターガール」のADだった福澤克雄監督(57)から、13年「半沢直樹」のオファーを受けたのもその一例だ。
一方、私生活ではマネジャーでもある佳子夫人の大きな支えがある。長男の英五郎(26)はボクシングの道に進み、間もなくプロデビューを控える。
「英五郎は勇気があってバンバン前に行く選手で見ていてスカッとする。次男は今、米国の大学で演技の勉強をしています。彼のデビューはハリウッドになるかもしれません」
親父の背中を見て成長する子供たちのことを、うれしそうに語る。家族に、周囲に愛され、その縁を大事にしてきたからこそ、財産はこれからも増え続けていくだろう。
≪主演映画「全部一発OK」≫赤井の最新主演映画「ねばぎば新世界」が7月10日に公開される。大阪・西成で生まれ育ち、かつては暴れん坊だった主人公の勝吉が、宗教団体に洗脳された子供や恩師の娘を救い出そうと奮闘する物語。ダブル主演で監督の上西雄大(53)が執筆したオリジナル脚本で、赤井の実家でも撮影が行われた。「デビュー以来、どもったりセリフを忘れたり、何べんも撮り直して作品ができていたんですけれど、今回は全部一発OKでした。こんなん初めてで、それだけ納得できる脚本を書いていただきました」と満足げに振り返った。
◆赤井 英和(あかい・ひでかず)1959年(昭34)8月17日生まれ、大阪府出身の61歳。高校でボクシングを始め、大学時代にプロデビューし、戦績は21戦19勝(16KO)2敗。88年の映画「またまたあぶない刑事」で俳優デビュー。89年「どついたるねん」で毎日映画コンクール・スポニチグランプリ新人賞などを受賞。代表作に映画「王手」「119」がある。
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