「おかえりモネ」登米の郷土料理「はっと汁」&組立家具のパーツ「組手什」が登場!「テセウスの船」連想も

[ 2021年5月25日 08:15 ]

連続テレビ小説「おかえりモネ」第7話に登場した「はっと汁」(右)と「組手什(くでじゅう)」(C)NHK
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 女優の清原果耶(19)がヒロインを務めるNHK連続テレビ小説「おかえりモネ」(月~土曜前8・00、土曜は1週間振り返り)は25日、第7話が放送され、ドラマの舞台・宮城県登米市ゆかりの「はっと汁」や「組手什(くでじゅう)」が登場した。「はっと汁」は昨年1月期のTBS日曜劇場「テセウスの船」にも登場。SNS上には記憶をたどる視聴者も見られた。

 朝ドラ通算104作目。清原とタッグを組んだNHK「透明なゆりかご」やテレビ東京「きのう何食べた?」などで知られる安達奈緒子氏が手掛けるオリジナル作品。朝ドラ脚本初挑戦となった。タイトルにある「モネ」は主人公・永浦百音(ももね)の愛称。1995年に宮城県気仙沼市に生まれ、森の町・登米(とめ)で青春を送るヒロイン・百音が気象予報士の資格を取得し、上京。積み重ねた経験や身につけた技術を生かし、故郷の役に立ちたいと奮闘する姿を描く。

 第7話は、父・耕治(内野聖陽)が気仙沼から登米へやってきた翌日、林間学校の小学生たちが森林組合を訪れる。サヤカ(夏木マリ)の計らいで、耕治は百音(清原)が働く様子を見学することに。百音は元気な小学生たちの勢いにやや圧倒されつつも、林業や木材について小学生たちに解説。耕治は娘がイキイキと働く様子を目の当たりに。百音が故郷の島を出たいと言い出した日のことを思い出すのだった…という展開。

 「はっと汁」は登米の郷土料理。森林組合の課長・翔洋(浜野謙太)は、その昔、殿様があまりの美味しさに庶民が食べること禁じ「ご法度の汁」と呼ばれたと説明。宮城県の公式サイトによると、中に入れるのは、小麦粉に水を加えて耳たぶ程度の硬さになるまで練った生地。指で薄く延ばしながら醤油仕立ての汁に入れ、茹で上げる。よい出汁が取れる2大食材は油麩(あぶらふ)と油揚げ。出汁や具材は地域や家庭で受け継がれ、四季を通じて地域の行事の定番料理となっている。

 「組手什」は間伐材を有効利用した組立家具のパーツ。登米町森林組合の公式サイトなどによると、長さ2メートル、幅39ミリメートル、厚さ15ミリメートルの杉材に40個の凹み“切り欠き”があり、その間の出っ張った部分をセルと呼ぶ。必要な長さに切り、自由に切り欠き部分をはめていき、簡易にイスや棚が出来上がる。東日本大震災の時には、登米町森林組合が寄贈し、避難所の仕切りや棚になった。

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2021年5月25日のニュース