守られなかった近藤真彦 今後の期待と不安

[ 2021年5月16日 20:10 ]

レース前に熊本で取材に応じた近藤真彦(撮影・岸 良祐)
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 4月末でジャニーズ事務所を退所した歌手の近藤真彦が16日、オーナーを務める「KONDO Racing」の監督として復帰し、大分県日田市で国内最高峰のカーレース「スーパーフォーミュラ」の第3戦の決勝に参加した。

 午前10時前、会場の最寄りである阿蘇くまもと空港に到着し、待ち構えていた取材陣の前に姿を現した近藤。ジャニーズ時代なら数人の事務所スタッフがガッチリと周りを固めていただろうが、この日はレーシングチームのスタッフとみられる男性が1人後ろに付いていただけ。もちろん取材の場を仕切る広報スタッフもいない。取材陣から次々に投げかけられる質問が制止されることは一度もなかった。守られる部分が多かった“ジャニーズの長男”時代からは考えられない姿だった。

 現在は「KONDO Racing」の運営会社である「エムケイカンパニー」が芸能活動もサポート。本人は活動の再開については「焦らず少しずつ」と意欲をみせており、「皆さんの前で歌い、コンサートできれば」と熱望している。

 ただ、エムケイカンパニーに芸能の仕事に精通しているスタッフはいない。いるなら、この日の取材現場ももう少しうまくさばけたはずだ。芸能関係者は「ジャニーズの後ろ盾を失った近藤さんが、これまで通り活動していくのは非常に難しい」との見方を示している。

 前途は多難だ。しかし、デビューから40年以上、応援してきたファンはそう簡単に見放さないはずだ。ざっくばらんなトークセンスには定評があり、守られなくなったことでその部分が生きる可能性もある。今後いかに自分を見つめ直せるかが復活のカギになる。

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2021年5月16日のニュース