武井壮 五輪開催願う選手たちの思い代弁も…「大きい大会だからやりたい、とだけ訴える段階は過ぎた」

[ 2021年5月10日 21:54 ]

武井壮
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 タレントの武井壮(48)が10日、コメンテーターを務めるTOKYO MX「バラいろダンディ」(月~金曜後9・00)に出演し、アスリートが東京五輪開催か否かで苦しむことについて「彼らの責任では何一つない」と語った。

 番組では、陸上1万メートル代表の新谷仁美(33=積水化学)が五輪の開催について複雑な心境を語ったことや、IOCによる「五輪、パラリンピック参加者への新型コロナウイルスワクチン提供」に関して戸惑いの声が出ていることを伝えた。意見を求められた武井は「う~ん、まあ、複雑な心境と良く言いますけど…心境はシンプル。選手は当然ですけど、競技会をやりたい、オリンピックも出たいし、オリンピックでメダルも取りたいって全員思っていると思います」と語った。「だけど、今の状況でそれを言うことをはばかられているというのが正直なところだと思うし…逆を考えてみたらアスリートも言いづらい」とし、「例えば、アスリートたちが競技会や練習の自粛を要請されていて、じゃあ飲食産業のビッグイベントを日本でやります。何万人も海外から来ますってなったら、“ちょっと待ってくれよ、オリンピックはどうなんだ”ってことになると思う。そういう事態になっちゃっているというのが問題」と現在との状況と逆の例えを出して説明。

 その上で「アスリートたちがそこに苦しまなきゃいけないのは、彼らの責任では何一つないから。政策だったりとか感染対策だったりとかがうまくいかなかった、今の日本の現状だと思うし…。このウイルスに関しては世界中が予期せぬ出来事に巻き込まれてしまっている最中なので、マイナスの意見があるのは当然だと思うし、そこにやってもいいんじゃないかと温情の声をいただくのも当然だと思う」とし「僕らの仕事って 楽しい遊びを多くの人に楽しんで健康な上で見てくれるから成り立つものなので、それをひっくり返して、とにかく大きい大会だからやりたい、という事だけを訴える段階は過ぎたと思う」と続けた。

 一方、元衆院議員でタレントの杉村太蔵(41)は「コロナの感染が拡大していますからね。五輪という気分になれないのはわかる。でも、五輪開催が感染拡大に直結しているんじゃないかという不安を抱えている方には誤解があると思う」とし、選手がPCR検査を受け、ワクチン接種も行なう上、街に出るのも規制されるからという持論を展開。「これだけ対策をやって、市中感染拡大が増えるのはどうか。ゼロではないと思うが…。アスリートの皆さんに活躍の場を準備してもらいたいというのが本音」と話した。

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2021年5月10日のニュース