いしだあゆみさん、76歳で死去 映画でヌード 体当たりで芝居に 倉本聰氏「もっと仕事がしたかった」

[ 2025年3月18日 05:20 ]

「ブルー・ライト・ヨコハマ」などで知られる歌手・いしだあゆみさん死去

インタビューを受けるいしだあゆみさん(1992年撮影)
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 「ブルー・ライト・ヨコハマ」などで知られる歌手で女優のいしだあゆみ(本名石田良子=いしだ・よしこ)さんが11日午前4時48分、甲状腺機能低下症のため都内の病院で死去したと17日、所属事務所が発表した。76歳。大阪府出身。葬儀は近親者で行った。お別れの会を開く予定はないという。昨年秋公開の映画「室井慎次 生き続ける者」などに出演し元気な姿を見せていただけに、突然の訃報に驚きが広がっている。

 所属事務所によると、今月に入り体調を崩して都内で入院。最期は妹がみとったという。1971年に肝臓病で1年間闘病したことがあったが、以降は目立った病気などはなく、関係者の間に衝撃が走っている。

 近年はシンプルな暮らしが話題となっていた。神奈川・鎌倉から東京に通うことがつらくなったため、還暦直前に一軒家を引き払い、東京の1LDKのマンションに引っ越し。断捨離して食器は皿は1枚、コーヒーカップは1個だけ所持。衣類やバッグなどは極力処分していたという。

 中学生の時に上京し、作曲家のいずみたくに師事。68年に発表した「ブルー・ライト・ヨコハマ」はミリオンセラーとなり脚光を浴びた。鼻にかかったような声と、抑揚を抑えた特徴的な歌い方で人気を集め、NHK紅白歌合戦にも出場した。

 女優としても幅広い活躍を見せていた。64年にボーイッシュな容姿が決め手となり、TBSドラマ「七人の孫」に出演。一躍、お茶の間の人気者に。81年のフジテレビ「北の国から」では、離婚し、子供たちへの罪悪感を抱えたまま病死する悲哀を巧みに表現。83年には“金妻”ブームを巻き起こしたTBS「金曜日の妻たちへ」で“サレ妻”を熱演した。03年のNHK連続テレビ小説「てるてる家族」は自身の家族が題材となった。いしださんも自身がモデルとなった次女(上原多香子)の先輩歌手役として出演し、大きな話題となった。

 映画でも82年公開の「野獣刑事」でヌードを初披露するなど、体当たりで芝居に向き合った。86年公開の「火宅の人」、「時計 Adieu l’Hiver」で毎日映画コンクール女優主演賞などを受賞し、銀幕でも輝いた。

 最後のドラマ出演はテレビ朝日「やすらぎの刻~道」(19~20年)。同作や「北の国から」「時計 Adieu l’Hiver」などを手がけた脚本家の倉本聰氏(90)は「どんなタイプの役も演じられる本当の女優さん。あゆみちゃんの演技には常に僕の予想を裏切ってくれる新しさがありました」といしださんの演技を評価した。そして、「もっと仕事がしたかった。日本の芸能界にとって大きな損失だと思います」と突然の別れを惜しんだ。

 いしだあゆみ(本名石田良子=いしだ・よしこ)1948年(昭23)3月26日生まれ、大阪府吹田市出身。4人姉妹の次女で、長女は元フィギュアスケーターの石田治子(79)、四女は歌手の石田ゆり(73)。5歳からフィギュアスケートを始め、小学6年時に全関西フィギュアスケート選手権大会ジュニアの部で優勝。中学2年の61年には大阪・梅田コマ劇場で歌手として初舞台を踏む。21年に旭日小綬章。

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