キートン山田、28日「ちびまる子ちゃん」最後の出演「みなさんに感謝です」さくらさんへの思いも

[ 2021年3月21日 08:00 ]

アニメ「ちびまる子ちゃん」を卒業する、キートン山田(C)フジテレビ
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 1990年1月に放送をスタートし、今年で放送32年目を迎えた国民的アニメ「ちびまる子ちゃん」。主人公・まる子とその家族、友達とのほのぼのとした日常生活を楽しく、面白く、時に切なく描く心温まるストーリーが放送開始以来、子供から大人まで世代を超えて愛され続けているが、放送開始当時から出演していたナレーション担当のキートン山田が28日の放送で番組を卒業する。

 28日の放送では、春にふさわしい桜にまつわる、まる子と家族をとりまくにぎやかでほのぼのとした内容をお届け。最後には、31年もの長きにわたってナレーションを担当したキートンを送り出す、ちょっとしたサプライズもあり、キートンの小気味良いツッコミと、まる子たちみんなを見守る温かいナレーションを聞くことができる最後の新作エピソードとなる。

 最後の出演回で、いつもとは少し違った登場となるキートンは、「ナレーション以外のせりふだったので、たった2言でしたが、難しかったです。でもナレーションでは出せない感情が出せて、役者に戻ったようでうれしかったです」とコメント。また31年間で一番の思い出については、「さくらさんが亡くなったこと。実はさくらさんが亡くなった時には、ぼくは心の中で“75歳になったら『ちびまる子ちゃん』を卒業させてもらう”って決めていたんですが、まださくらさんに言える段階ではなくて」とし、「実はさくらさんのお別れ会で、さくらさんの生い立ちをナレーションで語ったんです。TARAKOさんと2人で。でも感謝するにはすでに遅く、一言ありがとうと言いたかった」と明かした。

 卒業を控え、キートンは「31年間続ける上で、大勢のスタッフと関わってきたので、そのみなさん方に感謝したい。たくさんあるナレーションのお仕事の中で一番気を遣うのはこの『ちびまる子ちゃん』なんです。せりふの分量は少ないけど、勢いでできないから、体調とかも含めて一番気を使う。この年までやってこられたことに、スタッフのみなさんに感謝です」とコメント。

 また、アニメ制作スタッフは「31年間、1445回もの間、おかしみがあり温かみのあるお声で、いつもまる子たちを、そして番組を支えてくださり本当にありがとうございました!キートンさんには感謝しかありません」と功績を称えた。

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