橋下徹氏 五輪組織委の会長人事に私見「組織委員会は実務部隊。世の中を変える組織じゃない」

[ 2021年2月13日 13:10 ]

 元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏(51)が13日、関西テレビ「胸いっぱいサミット!」(土曜正午)に生出演し、東京五輪・パラリンピック組織委員会の会長人事をめぐる風潮に異議を唱えた。

 女性蔑視とも取れる発言を理由に、森喜朗氏(83)が12日に会長を辞任。後任として日本サッカー協会元会長の川淵三郎氏(84)の名前が挙がったが、理事会を通さない“根回し人事”などが批判され、川淵氏も辞退した。橋下氏は「もちろん、川淵さんも決まったように言ったのが失敗」と、決定前の過度のリップサービスを指摘した。

 一方で、組織委員会については「国民が組織委員会に何を求めてるのかな?って。組織委員会はオリンピックを開催する実務部隊ですよ?世の中を変える組織じゃない」。後任人事を組織改革の象徴とすべきという風潮があることについては、「オリンピックが終わったらこの組織は解散するんですよ?今、この組織を徹底改革する必要があるのかな?と。オリンピックをやってくれる組織、実務部隊としての組織がどうあるべきか考えるべき」と異議を唱えた。大会を実現させるための人選を優先させるべきとし、「オリンピックの主催者は東京都なので、小池(百合子都知事)さんがやればいいんですよ」と私見を語った。

 五輪の開催可否について、橋下氏は「3月末には決めないといけない」とスケジュールが切迫しているとし、「この巨大組織を運営していくにあたって、3月末までに大きな判断を下さないといけない時に、一から候補を、全部適任者を審議するというのは違うと思う」と語った。

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2021年2月13日のニュース