浅香光代さん 話題呼んだミッチー・サッチー騒動 沙知代さん死去時に語っていた思い「今となっては」

[ 2020年12月14日 14:14 ]

女優の浅香光代さん
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 剣劇芝居の女優として活躍した浅香光代(あさか・みつよ、本名 北岡 昭子、きたおか・しょうこ)さんが13日午前1時47分、、膵臓がんのため入院していた都内の病院で亡くなったことが14日分かった。92歳だった。東京都出身。葬儀・告別式は近親者のみで行う。

 浅香さんの人生は波乱万丈だった。騒動も多く、プロ野球ヤクルト、阪神、楽天などで監督を務めた野村克也氏の夫人で、17年12月に死去したタレントの野村沙知代さん(享年85)と批判合戦を繰り広げた“ミッチー・サッチー騒動”は当時、世間で大きな話題となった。

 1999年3月、友人だった沙知代さんに衆院選繰り上げ当選の可能性が出たことを、ラジオ番組で「あんな人はもう嫌」と批判して始まった同騒動。沙知代さんが「どうせ売名行為」と応戦したことで過熱し、十勝花子さんや渡部絵美ら他の芸能人を巻き込んで炎上した。

 浅香さんは同99年7月に、96年の衆院選出馬時、沙知代さんが学歴を詐称していたとして刑事告発。01年に沙知代さんが脱税容疑で逮捕されたことで、騒動は浅香さん側の“勝利”となった。

 野村克也氏がヤクルトの監督時代、克也氏と親しかった内縁の夫の俳優・世志凡太に紹介され、親交がスタートした2人。17年に沙知代さんが死去した際のスポニチ本紙のインタビューでは、騒動以降は会っていなかったことを明かしつつ、「今となっては笑い話」と水に流し、「死んだら仏様。私もやがて逝ったら、向こう(あの世)で“その節はどうも”ってあいさつしたい」と悼んでいた。

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2020年12月14日のニュース