上野樹里主演 月9「監察医 朝顔」日常演出の仕掛け 染み入る映像は「1テイク目重視」「カメラ固定」
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女優の上野樹里(34)が主演を務めるフジテレビ「監察医 朝顔」(月曜後9・00)のシーズン2が、今月2日に“月9”ドラマ史上初となる2クール連続放送のスタートを切った。初回の平均世帯視聴率は、昨年7月期に放送されたシーズン1初回の13・7%を0・1ポイント上回る13・8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と好発進。派手さこそないものの、ヒロイン・万木家の食卓などをリアルに描き、日常を丹念に紡ぎ上げる演出は健在。またも視聴者の心に染み入る静かな感動を呼んでいるが、そこにはシーズン1からチーフ演出を務める同局・平野眞監督による2つ“仕掛け”があった。
上野が2006年10月期の大ヒット作「のだめカンタービレ」以来13年ぶりに月9に挑戦したヒューマンドラマの続編。シーズン2は33年の歴史を誇るフジテレビの看板枠・月9史上初の2クール連続放送となる。06年から「週刊漫画サンデー」に連載されていた同名の人気医療漫画(原作・香川まさひと、漫画・木村直巳)を原作に、上野演じる法医学者・万木朝顔(まき・あさがお)が遺体の解剖を通じて事件の真相を探る姿を描く。
朝顔が阪神・淡路大震災で母を亡くしたという原作漫画から、ドラマは東日本大震災で母・里子(石田ひかり)が行方不明になっているという設定に変更。フジテレビとして東日本大震災を真正面から扱う初の連続ドラマとなった。きめ細やかな作りが好評を博し、支持を獲得。前作(全11話)の期間平均視聴率は12・6%と同クールの連ドラ1位に輝いた。
シーズン1から変わらない演出の肝について、平野監督は「一番心掛けていたのは、無理なことは避けて、誰にでもある日常を意識して表現しようということです。それを考えて、シーズン2も撮影に入りました。よく丁寧に作られていると言っていただけることがあるのですが、この作品は『家に帰ったら手を洗って、うがいをして』という行動など、きちんと日常を描くことで視聴者の皆さんから共感を得られているのかなと思います」と説明。シーズン2初回の開始約20分、朝顔の夫・桑原(風間俊介)が帰宅。台本にはなかったものの「ドライリハーサルで風間さんは率先して洗面所に手を洗いに行きました。きちんと日常を描くことが、キャストの皆さんにしっかり根付いています」と明かした。
リアルな日常を捉えるにあたり、平野監督が採った手法は2つ。「ファーストテイク重視」と「カメラの固定」だ。
「何度もテイクを重ねるより、1テイク目に重きを置く」理由について「撮影はドライリハーサル、カメラリハーサル、本番という順で行います。新鮮度だと、やはりリハーサルのお芝居が初見ということもあり、心に響くことが多いです。『朝顔』の現場は、何人かのスタッフが涙のせいで、このリハーサルの瞬間で離脱します(笑)。テレビドラマなので、カメラ、照明、音声といった技術班が準備できていないといけません。何度もお芝居を繰り返して撮影することで良いシーンになることもありますが、やはりお芝居というものは“生もの”ですので『新鮮なうちに』ということを意識しています。『朝顔』のキャストの皆さんは(本番の)最初のテイクの大事さを理解してくれています。そのための集中力は近付けないほどの威圧感があり、またカメラマンも一番良い芝居を逃すまいと必死に食らい付いていて、その瞬間のワクワク感がハンパないです」と打ち明けた。
「カメラを固定して撮る」狙いは“カメラによる演出”を避けるため。「カメラをフィックスさせて撮影しようと思ったのは、せっかくの良い芝居をカメラがズームインしたり、トラック(レールをひいて台車の上にカメラを載せる)したりして、勝手に演出してしまっているのが非効果的だと思ったからです。確かに良い雰囲気の映像が出来上がったりしますが、それは作り手のエゴだったりするのかなと思います。シーズン1初回は(カメラ固定と)区別する手段として、震災などの過去の表現は手持ちカットで撮影しましたが、それ以外はフィックスで撮影しました。ただ、視聴者の皆さんはそんなことを気にすることなく、お芝居や物語を追い掛けてくださったと思います。上野さんを筆頭に、これだけお芝居の上手な俳優部が集まっているのだから、カメラが演出する必要はありません」と解説。こうして一見、淡々としながらも、じわじわと見る側に浸透してくる「監察医 朝顔」の世界観が構築された。
ただ、シーズン1初回、1カットだけカメラを固定しないでズームインした。初回ラスト、東北を訪れ、母の記憶がよみがえった朝顔は電車の座席で1人、嗚咽。平野監督は「主題歌(折坂悠太『朝顔』)をかけ始める瞬間だけは、そうしようと決めていました。シーズン2初回も1カットだけズームインしています。そんな部分も楽しみにしていただけたら、うれしいです」と呼び掛けた。
平野監督がズームインしたシーズン1初回ラストは昨年5月中旬のクランクイン初日、三陸鉄道で行われたロケで撮影。いきなり重い泣きの芝居だったが、上野は30~40分、涙を流し続けた。
同局の金城綾香プロデューサーは「スケジュールの事情があり、クランクインが東北で、その初日に上野さん演じる朝顔が電車の中で涙を流す、しかも台詞もない、相手もいない、途中に回想が入り、それを思い出して、どんどん泣けてくるというシーンだったのですが、上野さんはカメラが回り続ける中、30~40分ずっと泣き続けていました。監督が回想明けのキューを出したら、より泣いて…。本当に凄いと思いました。鳥肌が立ったといいますか。カットがかかって、カメラが止まった後、上野さんに聞くと、周りの風景などはあまり見ず『ただ泣けてきたから、普通に泣いていました』と。とんでもない女優さんだと改めて思いました」と絶賛した。
平野監督に改めて上野の魅力を尋ねると、シーズン2初回の開始約50分、家の縁側で孫・つぐみ(加藤柚凪)が転ぶのを助けて左腕を負傷したにもかかわらず、母・里子を捜しに東北に向かう準備を始める父で刑事の平(たいら/時任三郎)を、朝顔が引き留めようと怒るシーンを挙げた。
平「(東北に)行かないと。もうすぐ沼の埋め立て工事が始まる。あそこは逃げ遅れた人たちがたくさん亡くなった場所だ。そこがこの夏、埋め立てられる。後悔したくないんだ」
朝顔「(眉をひそめ)その手じゃ無理だよ。ケガ、悪化するよ。(右手だけでバッグのチャックを閉められない父に)私、行くよ。有給、残ってるし。休みもらう。平気。じいちゃん(柄本明)にも会いたいし(と最後は笑み)」
平野監督は「上野樹里の本領が発揮されていると思いました。不安な思いから父を懸命に説得するというお芝居ですが、彼女はシーンの最後に“笑顔”を表現していました。台本にもなく、僕もそこまでの考えに至らなかったのですが、見事なまでに温かく優しいシーンに仕上がりました。彼女は“笑顔”を意識してそうしたのか、感覚でそうしたのか分かりませんが、救ってもらった気がしました。改めて上野樹里のお芝居の凄さを味わいました」と脱帽している。
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