NHK会長 紅白“有観客検討”報道に怒り 完全否定「そういう事実はございません」

[ 2020年11月6日 05:30 ]

東京・渋谷のNHK社屋
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 NHKの前田晃伸会長が5日、東京・渋谷の同局で定例会見を行った。すでに無観客開催を発表している大みそかの「第71回紅白歌合戦」に関し、観客を入れての開催を検討していると一部で報じられたことについて「どこかで報道されたと聞いていますが、そういう事実はございません」と完全否定。同局幹部も「(記事が出たことは)大変、遺憾です」と語気を強めた。

 同局は今年9月、史上初となる無観客開催を発表。放送時間も15分短縮するなど、コロナ下での開催方法を模索していた。同局幹部は「毎年、何十万通という観覧応募がありNHKに入社を希望する学生も紅白に携わることを期待される方が多い」と紅白の重要性を説明。「そんな大きなイベントで無観客を決断するというのは、繊細な検討を幾多も重ねた結果。記事が出てしまったことは、関係者や多くの視聴者にどれほどの不安を与えたか」と怒りをにじませた。前田会長も「初めて無観客で実施する紅白。初めてのことは多いが、いい形で年越しを迎える一助になれば」と無観客であることを強調した。

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2020年11月6日のニュース