サンドウィッチマン、待ってた「日常」プロ野球開幕「野球が盛り上がれば日本が盛り上がる」

[ 2020年6月19日 05:31 ]

プロ野球開幕を楽しみに待つサンドウィッチマンの伊達みきお(左)と富澤たけし(撮影・小海途 良幹)
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 新型コロナウイルスの影響で約3カ月延期されたプロ野球が19日に始まる。東日本大震災の被災地の人々をプレーで励ました楽天を応援し、球界に幅広い人脈を持つお笑いコンビ「サンドウィッチマン」。野球の底力を実感する2人に待ちに待った今シーズンを熱く語ってもらった。

 ――いよいよ開幕ですね。

 伊達「やっと日常が戻ってくる!」

 富澤「野球がないと今、何月だか分かんなくて」

 ――体内時計が野球なんですね。

 富澤「だから困ってて。暑いのに野球やってないから6月になった実感がなかった」

 ――無観客でのスタートです。

 富澤「練習試合をテレビで見る分には気にならなかったけど」

 伊達「選手のテンションが心配。漫才と一緒なんじゃないかな」

 ――無観客は苦手?

 伊達「敬遠しています。実は一度もやったことないです」

 富澤「だってずっとすべったみたいになっちゃうでしょ(笑い)」

 ――漫才も野球も見るのとやるのではやっぱり違うんですね。

 伊達「そのへん選手も同じじゃないかな。巨人の菅野(智之)投手も声援が自分たちの力になっているって言っていたけど、心配している選手はたくさんいると思う」

 ――声援はやっぱり重要なんですね。

 富澤「ホーム球場の声援が相手のプレッシャーにもなるから、それがなくなると試合結果自体に影響が出るかもしれない」

 伊達「そうだよな。これまでに経験したことのない環境下でのシーズンになるけど、やっぱり野球が始まると、コロナによる閉塞感から解放される気持ちになれるのはいいよね」

 ――東日本大震災の時には楽天の選手会長だった嶋基宏捕手(現ヤクルト、35)の「見せましょう、野球の底力を」「絶対に見せましょう、東北の底力を」という名スピーチがありました。

 伊達「あの言葉で我々東北の人間がどれだけ勇気づけられたか。今回、野球が盛り上がれば日本が盛り上がると思います」

 ――そんな中で期待する選手は?

 伊達「楽天の内田(靖人)選手(25)。和製大砲候補と呼ばれて期待され続けているけど、昨シーズンもほとんど試合に出ていない。オフに浅村(栄斗)選手(29)と自主トレをして何かをつかんだはず」

 富澤「本番に弱いところがあるから、無観客がいい方に働くかも。僕はまっちゃん(松井裕樹投手、24)。今年は先発になるんで。いい年、悪い年って交互に来てるけど、今年はやってくれるでしょう」

 ――注目の新人のロッテ佐々木朗希投手(18)はお二人のファンだとか。

 伊達「ありがたいですね。ロッテには急がず体をしっかりつくって育ててほしい。いずれ現実的に170キロ出せると思う。そんなに出す必要ないけどね(笑い)」

 富澤「佐々木投手ももしかしたら無観客の方がいい可能性がある。プレッシャーがないから伸び伸び投げられてチャンスかも」

 伊達「欲を言えば岩手出身だし、イーグルスに来てほしかった」

 富澤「ロッテさんにちゃんと育ててもらって、ゆくゆくは楽天に戻してもらえれば」

 ――戻すって(笑い)。ほかに期待する選手は?

 伊達「嶋選手がヤクルトに行ったので、新人の奥川(恭伸)投手(19)を球界のために育ててほしい。佐々木投手同様育てた後はイーグルス(笑い)」

 富澤「そうね。最終的にね。みんな楽天でね」

 伊達「嶋選手は開幕前からベンチで誰よりも声が出ているし、若いキャッチャーの隣に座ってずっと指導もしていて、若手にきっといい影響がある。ヤクルトの若手といえば、村上(宗隆)選手(20)。凄いスイング。試合数少ないのに本塁打40本いけるかも」

 ――優勝チームの予想は?

 2人「楽天!」

 伊達「セ・リーグは外国人が打つDeNAかな」

 富澤「ズバリ広島。野球ゲームでやってみたら上がってきた」

 ――おっ、IT予想ですね。

 富澤「楽天―広島の赤い日本シリーズに(ゲームで)なったけど、楽天がボッコボコにしてやりましたよ(笑い)」

 ――やっぱり野球っていいですね。

 富澤「東日本大震災の時、野球は必要だった。仙台の球場には津波で家を流された人もたくさん来ていて、応援に熱中して嫌なことを忘れたり、元気をもらったりしていましたから」

 伊達「今もそう。まさに野球の力が必要で日本を元気にしてくれると信じています」

 ◆サンドウィッチマン 伊達みきお(45)がツッコミ、富澤たけし(46)がボケ。仙台商業高校のラグビー部の同級生で、1998年コンビ結成。2007年のM―1グランプリで優勝。「タレントパワーランキング」(日経エンタテインメント!)で2年連続1位など、さまざまな好感度ランキングで1位に輝く。

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