「エール」山崎育三郎 朝ドラ初出演で“祖母孝行”「僕はミュージカルがメインだから、出られないよ」

[ 2020年5月26日 08:15 ]

連続テレビ小説「エール」で念願の朝ドラ初出演を果たした山崎育三郎(C)NHK
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 「レ・ミゼラブル」「モーツァルト!」「エリザベート」などの作品を彩るミュージカル俳優の山崎育三郎(34)がNHK連続テレビ小説「エール」(月~土曜前8・00、土曜は1週間振り返り)で念願の朝ドラ初出演。主人公の幼なじみを演じ、歌手役初挑戦に「子供の頃から芝居と同じだけ歌を歌ってきた僕にとって、この役との出会いは宝です」。ミュージカル界のプリンスが劇中の“プリンス”に扮し、その美声が視聴者を魅了している。孫の朝ドラ登場を願っていた祖母に「僕はミュージカルがメインだから、出られないよ」と答えていたというが、今回「祖母がとても喜んでくれました。うれしかったです」と“おばあちゃん孝行”になったことを明かした。

 俳優の窪田正孝(31)が主演を務める朝ドラ通算102作目。モデルは全国高等学校野球選手権大会の歌「栄冠は君に輝く」などで知られ、昭和の音楽史を代表する作曲家・古関裕而(こせき・ゆうじ)氏(1909~1989)と、妻で歌手としても活躍した金子(きんこ)氏。昭和という激動の時代を舞台に、人々の心に寄り添う曲の数々を生み出した作曲家・古山裕一(窪田)と妻・関内音(二階堂ふみ)の夫婦愛を描く。男性主演は2014年後期「マッサン」の玉山鉄二(40)以来、約6年ぶりとなる。

 山崎が演じるのは、裕一の小学校の同級生・佐藤久志。のちに歌手となり、裕一、作詞家の村野鉄男(中村蒼)とともに「福島三羽ガラス」と呼ばれる。父が県議会議員の裕福な家の息子で、小学時代は「存在感はあるのに、気配を消すのは得意なんだ」。モデルとなったのは古関裕而氏の親友で、戦時歌謡から「イヨマンテの夜」などの歌謡曲で知られる歌手・伊藤久男氏。

 山崎は第27話(5月5日)に“謎の男”(タイトルバックのクレジットも)として初登場。音楽学校の実技試験に向け、歌の練習に励む音に「体全体を使わないとダメだ」などとアドバイスを送った。第32話(5月12日)、音が学校生活が始まると、授業中に教室の後方から現れた上級生の“プリンス”が久志だった。そして、第33話(5月13日)のラスト、音の相談に乗っていた喫茶店で裕一と再会。その後、早稲田大学の応援部が応援歌「紺碧の空」の作曲を裕一に依頼したのも、久志の計らいだった。

 朝ドラ初出演に「憧れの連続テレビ小説初出演、大変光栄に思います。子供の頃から芝居と同じだけ歌を歌ってきた僕にとって、この役との出会いは宝です。歌手という役柄に初めて挑戦するので、芝居と音楽に誠実に向き合い、佐藤久志として、この時代を懸命に生きたいと思います」と抱負。周囲の反響については「祖母がとても喜んでくれました。『いつか朝ドラに出てね』と言われていて『僕はミュージカルがメインだから、出られないよ』って答えていたので、放送が始まって家で毎朝見られるのが楽しみと言ってくれたのは、うれしかったです」と喜びを明かした。

 キャラクターについては「久志は歌を歌い、ピアノを弾き、周りからプリンスと呼ばれ、ちょっとキザなことを言う。皆さんが思い描くミュージカル俳優としての山崎育三郎に近いかもしれませんね。僕も美しいものに惹かれるというのは久志と同じですが、本当の僕は男4人兄弟で育って、野球をやって、という男っぽい世界で生きてきたので、『昭和元禄落語心中』(2018年10月期、NHK)で演じた(有楽亭)助六の方が近い気もしますね」と分析。

 「久志は明るく、社交的であるけれど、それは自分自身を守るための立ち振る舞いで、きっと根は繊細で、もっと人間的な部分もあるんじゃないかと思っていて、表面的な部分だけでなく、そういった彼の芯の部分も大事にして演じています」と役作りに励んでいる。

 第41話(5月25日)の冒頭、ついに「福島三羽ガラス」が再会した。

 「久志は優しく、裕一や鉄男の話を聞いて相談に乗ってと一見支えているように見えますが、実は久志の方が2人に助けられていると思っています。自分にない才能を持っている2人を尊敬しているとともに、何でも言い合えて、本来の久志を解放できる唯一の場所なんだと思います。僕にも、地元に“山崎軍団”(笑)という小学校からの幼なじみがいて、かけがえのない絆があるので、久志の気持ちが分かります。実際に、窪田くん、蒼くんともリハーサルや撮影の合間に3人の雰囲気を作り上げることができて、お芝居していても『福島三羽ガラス』でのシーンが一番好きです!」

 今後については「単に格好いい人というだけでなく、台詞や動きに少しクスっとなって、愛おしいキャラクターとして見てもらえると、うれしいです。そんな久志の根本になった幼少期のエピソードも描かれますので、楽しみにしていてください。そして、今だからこそ『エール』というタイトル通り、全国の皆さんに寄り添い、身近にある音楽が力となり、希望になり、多くの方を励ます作品にしたいと思っています」と意気込んでいる。

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