「報ステ」番組経験者を緊急招集 コロナ感染の富川アナ不在にテレ朝一丸“新体制”

[ 2020年4月14日 05:30 ]

富川悠太アナウンサー
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 テレビ朝日「報道ステーション」(月~金曜後9・54)が13日、メインキャスターの富川悠太アナウンサー(43)が11日に新型コロナウイルス陽性と確認されてから初めて放送された。代役の小木逸平アナウンサー(45)が冒頭で富川アナの病状を説明。局が同番組のスタッフ全員に自宅待機を呼びかけ、緊急招集された他番組のスタッフで看板報道番組を守り抜いた。

 いつもは金曜日のメインキャスターを務める小木アナが冒頭、富川アナの感染判明と入院を伝え「熱はありませんが、肺炎の症状があります」と説明した。自宅待機している共演の徳永有美アナ(44)と森川夕貴アナ(26)の体調に問題がないことも報告。「番組で繰り返し感染予防を訴えてきた中で、このような事態となったことを非常に重く受け止めている」と述べた。当面の間は小木、森葉子(33)、板倉朋希(34)の3アナで放送する。

 富川アナは出演のない金曜の3日に発熱し、番組がない土日の4、5日を自宅で過ごした後、平熱に戻ったとして週明けの6日から9日まで通常通りに画面に登場した。番組の顔に襲った突然の事態に、この日の生放送の裏側では局が同番組の全スタッフに自宅待機を要請し、他番組のスタッフを緊急招集して臨んだ。

 本紙の取材では、すでに幹部スタッフが発熱で療養中。またこの日、フリーアナウンサーの赤江珠緒(45)の夫である番組ディレクターが発熱や味覚の異常を訴え、PCR検査の結果を待っていることが判明した。

 関係者によると、報ステに関わるスタッフは1日約80人。生放送中のスタジオにはカメラマンを入れて十数人が立ち会うという。
 看板番組の危機に代わりのスタッフを他番組から“レンタル”することで対応。「スーパーJチャンネル」や「サタデーステーション」「サンデーステーション」、社会部などの中で報ステに在籍経験のある社員が集められた。局関係者は「ニュースの内容が多岐にわたると多くの人数が必要だが、現在はコロナ関連のニュースだけなので20人ほどのスタッフで乗り切れる」と語った。

 新型コロナの感染拡大後は、視聴率がたびたび20%を超えるなど数字を伸ばしていた報ステ。その中心として奮闘していた富川アナの不在を、総力戦で乗り切ろうとしている。

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