相田翔子、芸能界引退考えた病魔を初告白 名医の“心のケア”に感謝

[ 2020年3月13日 22:24 ]

歌手の相田翔子
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 歌手の相田翔子(50)が13日、テレビ東京「芸能人を救った名医達!私のベストドクター」(金曜後6・55)に出演。突然襲いかかった病魔をテレビ初告白した。

 子供の頃から体力に自信があったという相田を病魔が襲ったのはWinkデビューから7年後の1995年、25歳の時だった。「船の汽笛のような“ボォー”という音が大音響で右耳に聞こえてきて。グラグラとなって、平衡感覚がなくなって」と立っていられないほどの耳鳴りだったという。

 病名は突発性難聴。早期治療が大切で、発症後48時間以内の受診が望ましいが、通院したのは発症2週間後。病院に来るのが遅かったことを後悔し、入院中は引退も考えたというが、26歳で奇跡的に回復した。

 ソロ活動後も芸能界で活動を続け、38歳となった08年に大女優・司葉子の三男と結婚。幸せの絶頂を迎えたが、再び病魔が相田を襲う。結婚披露宴を終え、世話を焼いてくれた親族をねぎらう食事会でのこと。「キーン」という不快な高音が鳴り続け、強烈なめまいで立っていられないほどに。食事会の会場で休む相田を看病した義母の司は「私が知っているお医者様のところへ行きなさい」とかかりつけの医師を紹介。その人物が相田にとってのベストドクターとなった。

 相田を診察したのは四谷皿井医院耳鼻咽喉科の皿井靖長医師で、義母の司も喉の調子が悪くなった時に診療してもらったという。皿井医師は相田の病気を「メニエール病」と診断。耳の奥にたまっているリンパ液が増えすぎて三半規管の働きが乱れ、めまい、吐き気、耳鳴りなどを起こす病気で、結婚式の準備や慣れない新生活への不安がストレスとなり、それが原因と考えられるという。

 歌手活動を続けられるか、不安がる相田に対し、皿井医師は「仕事は忙しい?どんなジャンルの歌を歌っているの?」と質問。病気とは関係ない質問を親身にすることで、心理的ケアを施した。「薬だけで治る方はいい。そうじゃない方もいる。心のケアは必要かなと思っている」と語った。

 相田は「どんどん心がほぐれていった。そういうのは初めてでしたね」と皿井医師のケアに感謝。今も耳の不調を感じる時はあるが、大きな不安はなくなったといい「落ち込む時もあったけど、先生が気長にと言ってくださって。ある時から、この病気は自分の体の一部だと思って付き合っていこうと思うようになったら、だいぶ楽に…」とコメント。皿井医師は「こういうものだ、これが自分だと思うようになったら、少し心が楽になりますよね。大切なことですよ」と語りかけた。

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2020年3月13日のニュース