トム・ハンクス夫妻コロナ感染 ハリウッドスターで初 インスタで公表「みんなも気をつけて」

[ 2020年3月13日 05:30 ]

03年ゴールデン・グローブ賞授賞式、手をつないで会場に到着するトム・ハンクスと妻・リタ・ウィルソン(AP)
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 米俳優トム・ハンクス(63)が11日(日本時間12日)、妻で女優のリタ・ウィルソン(63)とともに新型コロナウイルスに感染したことを自身のSNSで公表した。ハリウッドの大物俳優として初の告白は衝撃的で、米映画界にも大きな影響を及ぼしそうだ。

 ハンクスは、21年公開予定のエルビス・プレスリーの生涯を描く映画(タイトル未定)の撮影準備のためオーストラリアに滞在中。ごみ箱に捨ててある医療用とみられるゴム手袋の写真をインスタグラムに投稿し、「ハーイ、みんな。僕たちは多少の疲れと風邪のような症状、体の痛みを感じて、リタは悪寒と微熱もあったようだ。そこで検査を受けたら、陽性であることが判明した」とつづった。

 続けて「医療当局者には守るべき手順がある。僕たちは検査され、観察され、公衆衛生・安全上必要とされる期間の間、隔離される」と書き込んだ。豪クイーンズランド州保健当局によれば、ハンクス夫妻は東部ゴールドコーストの病院に隔離されたという。

 ハンクスは過去に、2型糖尿病であることを告白。「食事で症状をコントロールしている」と明かしていた。基礎疾患があると感染症で重症化するリスクが高まるといわれているが、ハンクスの容体に関しては不明。映画を製作するワーナー・ブラザーズは「映画に関わっている何人かが陽性反応を示したために保健当局で隔離されているが生命には別条はない」としつつも、製作の中断を発表した。

 投稿でハンクスは「日々できることをやるしかない。これからも世界に向けて情報発信は続ける」との決意を表明し「みんなも気をつけて」と感染予防を促す言葉で締めくくっている。映画はバズ・ラーマン監督(57)作品で、ハンクスはプレスリーのマネジャーを長く務めたトム・パーカー役。プレスリー役には、「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」などに出演している若手のオースティン・バトラー(28)が抜てきされている。

 ◆トム・ハンクス 1956年7月9日生まれ、米カリフォルニア州出身の63歳。「サタデー・ナイト・ライブ」などでコメディアンとして活躍した後、80年「血ぬられた花嫁」で映画デビュー。93年「フィラデルフィア」、94年「フォレスト・ガンプ/一期一会」で2年連続アカデミー賞主演男優賞を受賞。

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2020年3月13日のニュース