松井珠理奈 頑張り続けた11年…“ファンのため”常にプロ魂も「5分だけ寝かせて」

[ 2020年2月7日 20:50 ]

2018年6月の第10回選抜総選挙で1位となり、トロフィーを手に会場を駆ける松井珠理奈
Photo By スポニチ

 SKE48のエースで、一昨年のAKB48選抜総選挙で1位を獲得した松井珠理奈(22)が7日、名古屋市のSKE48劇場で行われた公演に一部出演し、秋にグループを卒業することを発表した。

 11年のアイドル人生は、精神力と体力の限界と戦い続ける日々だった。もともと何事にも、極限を超えて頑張ってしまうタイプ。12年にAKB48との活動兼任が始まると、どちらにも全力を注ぎ、オーバーワークがたたって入院してしまった。心は耐えられても、体がついていかない状態だった。「『若いから大丈夫』というのは逆なんです。若くてまだ体ができていないので、無理をしたら後で絶対ガタがくるんです」と、当時の経験談を口にしたこともあった。

 昨年も体調不良から、休養と復帰を繰り返した。今年1月、SHOWROOM配信限定で行ったソロコンサートは、楽曲披露を5曲にとどめ、トーク中心の内容だったことから、ファンから体調を心配する声も挙がっていた。

 初のトップ当選を果たした一昨年の総選挙前には、「ファンの方が寝ないで投票してくれているのに、私が休むわけにはいかないんです」と、開票当日まで3日間、ほぼ徹夜でコンサートのリハーサルに臨んだことを明かしていた。翌日の一夜明け取材後には、「5分だけ寝かせてください」と、記者の前でソファに倒れ込んだこともあった。ファンへの思いや責任感の強さからくる不器用さが、アイドル人生を縮めるきっかけになったとしたら、皮肉な話だ。

続きを表示

2020年2月7日のニュース