小林陵侑、原点は3メートルのジャンプ台…9日「情熱大陸」

[ 2020年2月7日 17:47 ]

MBS・TBS系「情熱大陸」に出演のスキージャンプ・小林陵侑選手
Photo By 提供写真

 MBS・TBS系「情熱大陸」(日曜後11・00)の9日放送はスキージャンプ・小林陵侑選手(23)にスポットを当てる。

 岩手県八幡平市生まれの小林は5歳でスキーを始め、小学1年でジャンプに取り組み始めた。スキーを教えたのはスキー距離の選手だった父の宏典さん。兄・潤志郎さん。4人兄弟全員がスキー選手に育った。原点は子どもたちが自宅庭の雪で作った「ジャンプ台」だった。高さ3メートルの台を飛び、すぐに20メートルの台に挑戦。中学生の時に頭角を表した。“スキージャンプ界のレジェンド”葛西紀明選手(47)と同じ、土屋ホームスキー部に所属。高校まではノルディック複合とジャンプの両方に出場していたが、入社と同時にジャンプに専念する事を決意した。

 昨シーズン、W杯スキー男子ジャンプで、28戦中13勝と圧倒的な強さで、日本男子史上初の快挙となる個人総合優勝を果たした小林。16年のW杯で、弱冠20歳で7位という鮮烈デビュー。18年の平昌五輪では、ノーマルヒルで7位入賞した。さらに18年11月25日のフィンランド・ルカ大会で、147・5メートルを飛び新記録を樹立。オーストリアの放送局のキャスターが「一体どこの惑星から来たんだコバヤシ。君は宇宙人か」と実況で絶叫した。ドイツの新聞も“宇宙人”と見出しを付け、「大会中、選手やコーチの間では、この青年の話で持ちきりだった」と熱狂ぶりを伝えた。W杯未勝利の若武者が一気に才能を開花させ、世界の頂点に駆け上がった。

 だが、今季は一転、不調にあえいでいる。序盤は腰痛に苦しみ、各国メディアの取材も増加、心身に想像以上の負担がかかっているという。1、2日に札幌でW杯が開催された。小林は大声援を背に、どんなジャンプを見せるのか、奇跡の復活劇となるのか。

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2020年2月7日のニュース