【男優助演賞】吉澤健 ベテラン胸張る引き出しの多さ「人のハートに残るよう、めいっぱい」

[ 2020年1月22日 05:30 ]

2019年毎日映画コンクール ( 2020年1月21日 )

男優助演賞受賞に笑顔を見せる吉澤健(撮影・沢田 明徳)
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 香取慎吾(42)主演の「凪待ち」で男優助演賞に輝いた吉澤健(73)は、「毎日(映画コンクール)さんは、私と生年が一緒なんですね。光栄に存じます」と穏やかな笑みを浮かべた。

 宮城・石巻の漁師で、娘(西田尚美)を殺される悲劇に見舞われながらも自暴自棄になっていくその恋人(香取)を静かに支える役どころ。脚本を一読して一気にほれ込んだ。「ズバリ、おいしい役。実在感のある、お客さんが共感してカタルシスを得る本当にいい役ですよ。本当に俳優としても、私の人生にとっても集大成のような映画。あんな役は今後、まずないと思います」

 役へのアプローチは、長年の経験で培った無手勝流。「脚本を深く読み込んで理解することは徹底的にやる方だけれど、出てきたものを発動するだけのことであってね。そういう引き出しは、かなり持っている自信があるかもしれない」と自負が垣間見える。

 唐十郎(79)が旗揚げした「状況劇場」出身。これまで3度俳優業から辞したが、その都度声がかかり復帰した。その一人が故若松孝二監督で、助監督をしていた今作の白石和彌監督(45)の信頼も厚い。「これだけ長い時間続けられたのは出会いというかつながりを感じます。あと幾つできるかというのはありますが、人のハートに残るよう、めいっぱいやろうという思いはあります」
 ベテランの意欲は衰え知らずだ。

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