【男優主演賞】成田凌 突き進む大物俳優の道「10年後に出演作全て見てみたいと思われる役者になりたい」

[ 2020年1月22日 05:30 ]

男優主演賞に輝いた成田凌が柔和な表情を見せる  (撮影・大塚 徹)
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 2019年毎日映画コンクール(第74回)の各賞が21日、決定した。国際ピアノコンクールを舞台に4人のピアニストの心模様を音楽で映し出した石川慶監督(42)の「蜜蜂と遠雷」が日本映画大賞に輝いた。男優主演賞は「カツベン!」の成田凌(26)、女優主演賞は「新聞記者」のシム・ウンギョン(25)が受賞。田中絹代賞には風吹ジュン(67)が選ばれた。表彰式は2月13日、川崎市のミューザ川崎で行われる。

 映画初主演で男優主演賞の快挙。成田は「本当に獲らせてもらったという感じです。『カツベン!』に関わった人に片っ端から感謝を伝えたいです」と謙虚に喜びを語った。

 大正時代、無声映画の語り部として絶大な人気を誇った活動弁士を主人公に、日本映画の黎明(れいめい)期を活写した「カツベン!」。オーディションで、弁士に憧れる青年・染谷俊太郎役を勝ち取った。周防正行監督(63)からのリクエストは「しゃべりのプロになってください」の一点だった。

 「日本人でも、ほとんどの人がカツベンを知らない。初めて見るカツベンが僕になるので、プレッシャーでした。僕が頑張れば頑張るだけ、カツベンが普及するのでしっかりやらなくては」と奮起。人気弁士の坂本頼光(40)の下で学び、クランクイン前から撮影期間の計7カ月、ほかの仕事を一切入れずに向き合った。

 その成果を、かつて芝居小屋だった福島・旧廣瀬座のロケで初披露し「雰囲気やエキストラの皆さんが発していたエネルギーをもらった感じで、俊太郎として活動弁士になれました」と納得。周防監督も「リズムが凄く良かった。聞きやすかった」と太鼓判を押した。

 さらに、ベテラン照明監督の長田達也氏(67)からは「主演になってきたな。照らしていて楽しいよ」と最大級の褒め言葉。「こんなにうれしいことはなかった。涙が出そうになって、その言葉は一生忘れません」としみじみ話す。

 昨年は出演作が6本公開され「愛がなんだ」「さよならくちびる」でそれぞれ助演賞の候補にもなる大躍進。それでも、「以前は憧れの俳優を聞かれてもいませんと言っていたけれど、今は逆。皆、すげえ。共演した人が増える度に、憧れが増え続けています」と貪欲だ。

 今年も主演の「弥生、三月―君を愛した30年―」など既に5本の公開が控え、勢いは止まらない。「10年後にレンタル店などで、成田凌の欄を全部見たいと思ってもらえるような役者になりたい。そのためのチャレンジは続けていきたいですね」と未来像を見据えた。

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