宍戸錠さん 自ら進んで豊頬手術、悪役で躍進 01年3月に除去「すげえもんが入ってた」

[ 2020年1月21日 16:34 ]

若き日の宍戸錠さん

 「エースのジョー」の愛称で親しまれ、アクションスターとして日活の黄金期を支えた俳優の宍戸錠(ししど・じょう、本名同じ)さんが死去した。86歳。

 日大芸術学部在学中の1954年、日活の第1期ニューフェイスに合格。翌55年に「警察日記」で本格デビューし、二枚目スターとして売り出されたが、自ら進んで豊頬手術を受け、敵役として活路を開いた。

 悪役向けのふてぶてしい面構えに変身した後は、日活アクション映画の敵役として大躍進。石原裕次郎さん、小林旭(81)、赤木圭一郎さんといった大スターとともに、日活の黄金時代を彩り「エースのジョー」の愛称で人気を博した。

 その後、日本テレビ「ゲバゲバ90分」「どっきりカメラ」などテレビバラエティーの世界にも進出。マルチタレントとして才能を開花させた。2001年3月には、その頬の隆起を切除する手術を受け、無事成功。40年以上前に注入したゼリー状の“オルガノーゲン”という物質は石灰化し、メスを通すのもやっとの固さになっていたという。同年6月のテレビ番組で手術後の姿を公開し「すげえもんが入ってたんだなと思った。これからは“オールド・ジョー”になりたい」と話していた。

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