桂三金さん告別式 文枝が号泣弔辞「三金のアホ」 300人が参列

[ 2019年11月13日 14:41 ]

9日に亡くなった弟子の桂三金さんの出棺を見送る桂文枝(左端)
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 9日に脳幹出血のため48歳で亡くなった桂三金(かつら・さんきん、本名・奥野武志=おくの・たけし)さんの告別式が13日、大阪市北区の大阪北玉泉院でしめやかに営まれ、師匠の桂文枝(76)、桂小文枝(68)ら300人が参列。文枝は「師匠に選んでくれてありがとう」と号泣しながら弔辞。参列者の涙を誘った。

 憔悴しきった顔の文枝。関係者によると、あまり眠れていないようで、目は落ち込んだままだった。愛弟子に送る弔辞は約5分間。「三金、そんな狭いところで寝てる場合と違うぞ」「三金、お前がなんで逝かなアカンねん」と語りかけ、「25年間、メッチャ楽しかったぞ。向こうに行って、寂しいからって誰も呼はんように。最後に一つだけ言わせてくれ。三金のアホ」と締めくくった。

 4日から天満天神繁昌亭で開催された「落語家25周年記念ウィーク」で共演した入門同期の桂吉弥(48)は「今回の記念ウィークも三金君が中心に企画してくれた。アイディアマンで全部、やってくれた」としんみり。三金さんの入院をラジオの打ち合わせ中に聞き、終了後は病院に駆けつけたが「お腹をさすって、顔を見て。でも、意識は戻らんかった」と肩を落とした。同期入門のライバルのテレビ出演も「見てくれてて。謎かけにダメ出ししてくれた。ホンマにエエ奴でした」と語った。

 同じく同期の桂春蝶(44)は「デブなキャラクターを確立していた。くしの歯が抜けたというか…。あまりにも早い」とガックリ。春蝶によると、斎場の2階から棺を出せず、通常とは違う1階の出入り口から出棺となった。式の最後に斎場関係者から説明があると「爆笑が起こった。こんなに愛されてるのは平成6年組で彼しかいない」と三金さんの人柄を偲んだ。

 文枝と同じく弔辞を読んだ同期入門のの林家菊丸(45)は「太ってるのを皆、心配してました。ボクらへの戒めかな?寂しい。残されたお母さんの姿を見てたら、何とも言えなかった」と目頭を押さえた。

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