【今夜10月6日のいだてん】第38話 小松勝に戦争が立ちはだかり…田畑、東京五輪返上に葛藤

[ 2019年10月6日 08:00 ]

大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~」第38話。四三の弟子・勝(仲野太賀)(C)NHK
Photo By 提供写真

 歌舞伎俳優の中村勘九郎(37)と俳優の阿部サダヲ(49)がダブル主演を務めるNHK大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~」(日曜後8・00)は6日、第38話「長いお別れ」が放送される。

 嘉納治五郎(役所広司)の死によって求心力を失う組織委員会。日中戦争が長期化する中、1940年(昭15)の東京オリンピック開催への反発は厳しさを増していく。追い詰められたIOC委員の副島(塚本晋也)は招致返上を提案するが、嘉納に夢を託された田畑(阿部)は激しく葛藤する。四三(中村)の弟子・小松勝(仲野太賀)はりく(杉咲花)と結婚するが、戦争が2人の将来に立ちはだかる。同じ頃、孝蔵(森山未來)は志ん生を襲名する。

 大河ドラマ58作目。2013年前期の連続テレビ小説「あまちゃん」で社会現象を巻き起こした脚本家の宮藤官九郎氏(49)が大河脚本に初挑戦。オリジナル作品を手掛ける。20年の東京五輪を控え、テーマは「“東京”と“オリンピック”」。日本が五輪に初参加した1912年のストックホルム大会から64年の東京五輪まで、日本の激動の半世紀を描く。“近現代大河”は86年「いのち」以来33年ぶり。

 勘九郎は「日本のマラソンの父」と称され、ストックホルム大会に日本人として五輪に初参加した金栗四三(かなくり・しそう)、阿部は水泳の前畑秀子らを見いだした名伯楽で64年の東京大会招致の立役者となった新聞記者・田畑政治(まさじ)を演じる。主演リレーは00年「葵 徳川三代」以来19年ぶりとなる。

 「昭和の大名人」と呼ばれる落語家・古今亭志ん生(1890~1973)が物語をナビゲート。志ん生役にビートたけし(72)、若き日の志ん生・美濃部孝蔵役に俳優の森山未來(35)を起用。志ん生の視点が加わることにより、ドラマは重層的になる。

続きを表示

この記事のフォト

2019年10月6日のニュース