志賀廣太郎 テレ東「きのう何食べた?」を降板 脳梗塞のため緊急手術

[ 2019年4月9日 12:00 ]

脳梗塞で緊急手術を受けた志賀廣太郎
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 脳梗塞のため緊急手術を受けたことが明らかになった俳優の志賀廣太郎(70)が出演中のテレビ東京ドラマ「きのう何食べた?」を降板することが9日、番組公式サイトで発表された。

 公式サイトでは「この度、ドラマ24『きのう何食べた?』に筧悟朗役で出演中の志賀廣太郎さんが、体調不良のため、大事を取って降板されることとなりました」と志賀の降板を報告。「これまでのご出演に感謝申し上げると共に、一日も早いご回復をお祈り致します。なお既に撮影済の回には予定通り出演されます。代役の方は決まり次第改めてお知らせ致します」とした。関係者によると、全12話で撮影は5話まで済んでおり、6話から10話はもともと出演予定はなく、残りの11話と12話は代役になる予定。

 また、志賀の所属事務所「レトル」からのコメントも発表。「志賀は体調を崩し番組スタッフの皆様と協議の上、大事をとって降板させていただくこととなりました。スタッフ・キャストの皆様、番組を楽しみにしていただいていた方々にはご迷惑とご心配をおかけして申し訳ございません。回復いたしましたらまた元気な姿をお見せできるよう、しばらく休養を取らせていただきます」としている。

 志賀は5日から6日にかけて脳梗塞を発症。緊急手術を受け、現在は入院中。命に別条はないという。詳しい病状については明らかになっていないが、所属事務所の関係者は「脳梗塞で倒れたのは事実。詳しい検査結果が出ていないので、まだ状況が分かっていない。ただ、命に別条はないと聞いている」と話した。

 「きのう何食べた?」では、西島秀俊(48)演じる主人公の父親・筧悟朗役で出演。3月中は元気に撮影に参加しており、体調が悪い様子もなかった。関係者によると、発症した時期は当初から撮影がなく、6日放送の第1話では元気な姿を見せていた。

 志賀は昨年4月にも体調不良でNHK大河ドラマ「いだてん」を降板。同7月のテレビのインタビューで復調を報告し「少しでも長くできる形に持っていければ」と無理をせずに仕事を続けていく意向を示していた。

 42歳の時に劇団「青年団」入り。舞台で活動する一方、01年のフジ「世にも奇妙な物語」で木村拓哉(46)の父親を演じて注目を集め、以降は映像作品でも幅広く活躍。酒好きの甘党として知られ、05年発売のドラマDVD「THE3名様」で演じたパフェおやじが中高生の間で話題となり、主演をしのぐ人気となった。近年はテレ東「三匹のおっさん」のノリ役や、TBS「陸王」で老舗足袋業者の番頭役が好評を得ていた。また、母校の桐朋学園大短期大学部(現桐朋学園芸術短期大学)の演劇専攻の非常勤講師も務めている。

 ◆志賀 廣太郎(しが・こうたろう)1948年(昭23)8月31日生まれ、兵庫県出身の70歳。90年に「青年団」の劇団員に。その後、ドラマやCMへと活動の場を広げ、98年「もう、ひとりじゃない」で映画デビュー。ドラマでは「アンフェア」「半沢直樹」などに出演。電車内で女子高生に壁ドンする日清カップヌードルのCMも話題になった。

 ◇脳梗塞 脳の血管が詰まり、血液の巡りが悪くなることで脳細胞が酸欠、栄養不足状態になり、その部分の脳組織が壊死(えし)してしまうもの。体のまひや言語障がい、記憶障がいなどの後遺症も残りやすい。高血圧、糖尿病、高脂血症、加齢、ストレス、喫煙、飲酒、脱水などがリスクを高める。再発も多い。脳梗塞を患った著名人には長嶋茂雄氏、石原慎太郎氏らがいる。

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