NHK放送総局長 不祥事相次ぎ陳謝 メール誤送信で8人を処分と発表

[ 2018年11月21日 15:17 ]

東京・渋谷区神南のNHK社屋
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 NHKの木田幸紀放送総局長が21日、東京・渋谷の同局で定例会見を行い、今月に入り、メール誤送信など、不祥事が相次いでいることを受け、改めて「誠に申し訳ありませんでした」と謝罪した。

 NHKでは、札幌放送局がオウム真理教の後継団体主流派「アレフ」に関する取材で、住民をインタビューした音声ファイルをダウンロードできるURLを、アレフに誤送信。さらに、今月18日に放送予定のバラエティー番組「テンゴちゃん」の制作スタッフが、街頭インタビューなどを収録した映像ファイルがダウンロードできるURLを記したメールを、誤って、3回にわたって第3者のメールアドレスに送信するミスが行った。これを受け、21日に札幌放送局のディレクターを停職1カ月、チーフプロデューサー、部長、局長なども減給にするなど、計8人の処分を発表した。

 木田放送総局長は「今月に入って、2件、放送素材の誤送信が相次ぎました。関係者の方々にご迷惑やご心配をおかけするとともに、視聴者、国民の皆様の信頼を著しく損ない、深くお詫び申し上げます」と謝罪。「いずれの誤送信もNHKが定めたルールを逸脱したことによって引き起こされたもので、事実関係を調べたことによって、処分を公表しました」とし、「今後、誤送信を繰り返すことのないよう、再発防止策を打ち出し、本部のみながず、地域局や関連団体に至るまで、周知徹底を図っております。人為的なミスを防ぐため、システム面での改修や新しいシステムの導入を早急に検討を進めております」とコメントした。

 また、この他にも、職員の服務規定に反する不適切な行為があったとして、佐賀放送局の湧川高史局長(59)を出勤停止14日間の懲戒処分され、「おはよう日本」チーフプロデューサーが都迷惑防止条例違反の疑いで現行犯逮捕されるなど、不祥事が相次いでいる。

 これらについても、木田放送総局長は「公共放送に携わるものがこのような不祥事が引き起こすことはあってならないことです。あらゆる機会を通じて、コンプライアンス意識の徹底を図るとともに、視聴者、国民の信頼を取り戻すべく、全力で再発防止策に取り組んでいく」ととしたうえで「誠に申し訳ありませんでした」と頭を下げた。

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2018年11月21日のニュース