“ストレス” と“癒やし”…受け取り方は両極端でも視聴者を満足させている秋ドラマ2本

[ 2018年11月5日 06:14 ]

高橋一生
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 10月スタートの秋ドラマが出揃った。今期は米倉涼子主演「リーガルV〜元弁護士・小鳥遊翔子〜」(テレビ朝日、木曜午後9時)や、織田裕二主演「SUITS/スーツ」(フジテレビ、月曜午後9時)といった“弁護士もの”や、戸田恵梨香主演「大恋愛〜僕を忘れる君と」(TBS、金曜午後10時)や有村架純主演「中学聖日記」(火曜午後10時)という“高いハードルがある恋のはなし”など共通点を持つドラマが並んでいる。その中で“ストレス”と“癒やし”というまったく逆の印象で視聴者の満足度を高めているのが、新垣結衣主演の「獣になれない私たち」(日本テレビ、水曜午後10時)と高橋一生主演の「僕らは奇跡でできている」(フジテレビ、火曜午後9時)の2作だ。

 「獣になれない私たち」は、16年の大ヒット作「逃げるは恥だが役に立つ」(TBS)でタッグを組んだ主演新垣と脚本家の野木亜紀子氏の最新作。新垣演じる笑顔の裏側で仕事や恋に身も心もすり減らす思いで生きているOLと、松田龍平演じる誰のことも信用せず不愛想で毒舌の男性会計士の二人が繰り広げる“ラブかもしれないストーリー”。“逃げ恥”同様軽快な会話劇はそのままに、主人公に降りかかる職場でのパワハラや、結婚間近の彼氏とその家族が抱える問題など、一筋縄ではいかないそれぞれの事情を背景に密度の濃い話が展開される。

 テレビの視聴状況を独自に調査している「テレビ視聴しつ」(東京、対象960人)によると「主人公の境遇が不幸すぎてつらい」(32歳女性)、「主人公が仕事に追われている様子を見てつらくなった」(22歳女性)、「会社の様子やお人好しすぎるヒロインで見た後疲れる」(42歳女性)など、視聴者に “ストレス”を与えてしまっているネガティブな感想が多いように見えるが、初回満足度は3・95(5段階評価)と高満足度のライン3・7を超えGP帯秋ドラマで5位の位置につけた。その理由は「自分の状態とリンクしていて、感情移入ができる」(28歳女性)、「ガッキーに共感。こういう常識を知らない社会人多いよなー」(24歳女性)、「会社の仕事でつらい思いをして、頑張ってもやりきれなくなっている感じが共感できて引き込まれた」(51歳男性)など、つらい描写だが多くの“共感”を得られていることと、「見ていてつらいが続きは気になる」(45歳女性)、「奮闘している姿に応援したくなった」(20歳女性)、「これからの反撃に期待」(32歳女性)など、そのストレスをどのように主人公がはねのけていくのか期待感とともに満足度も高まっているようだ。

 一方、“ストレス”とは対照的に視聴者から“癒される”と話題になっているのが、「僕らは奇跡でできている」。高橋一生にとって民放GP帯初主演となる作品で、動物行動学を教える大学講師で“フシギ”に目がない自由すぎる主人公と周囲の人々との交流を描いた心温まるヒューマンドラマ。主人公の生い立ちや設定が謎めいており、そこにドラマチックな部分を感じるが、ドラマを大きく動かす事件や事故は起こらず、ほぼ全編に渡って主人公の日々の生活と授業風景をコミカルにそして丁寧に描くというそれだけで物語を成立させる画期的な作品だ。

 視聴者の感想を見ると「癒される雰囲気」(30歳女性)、「高橋一生さんの演技がよい。内容がほのぼのしていてリラックスして観られる」(29歳女性)、「高橋一生の浮世離れっぷりがおかしくもあり、癒される」(50歳女性)、「高橋一生演じる心やさしい先生に癒やされます」(59歳女性)など、“癒される”という回答であふれており、ドラマチックな展開はなくてもその癒やしこそがドラマの味となり好感度を高めている。

 どちらの作品もこれまであまりなかったタイプのドラマ。さまざまなラインナップで視聴者をより楽しませてくれる豊作の秋クールになりそうだ。

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