乳がん闘病中も合コン、旅行…ストレス解消で乗り越えた作家白戸ミフルさんの前向きさとは

[ 2018年8月2日 06:00 ]

コミックエッセー「乳がんステージ4だった私が、それでも合コンに行きまくって救われた話」で漫画家デビューした白戸ミフルさん
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 乳がんステージ4と診断されても、合コンや海外旅行でストレスを解消してつらい闘病生活を乗り越えた女性がいる。

 都内の化粧品メーカーで働きながら作家として活動する白戸ミフルさん(40)は、合コン三昧(ざんまい)の独身ライフを謳(おう)歌していた35歳の頃、乳がんステージ4と告知された。その闘病体験を描いたコミックエッセー「乳がんステージ4だった私が、それでも合コンに行きまくって救われた話」(キノブックス)で6月に漫画家デビューを果たした。

 乳がんが見つかる前は「オールAの健康優良児」。寝ずに遊び、喫煙、飲酒も思い切り。合コンは週3、4回ペースで累計2500回以上を重ね「自分でもいい加減な生活をしていた」と振り返る。

 体に異変が起きたのは5年前。会社の健康診断で乳がんが発覚した。しかもステージ4。抗がん剤の副作用で髪の毛は抜け落ち、病気に理解のあった恋人ともケンカ別れ。絶望を味わった。

 それでも、告知から5年がたつ現在は再発はなく根治に向かっている。支えになったのは「がんにストレスはよくない」というモットーだ。闘病中もペースを落としながら合コン通い。海外にも何度も足を運んだ。前向きに生きるのは「治療を目標にするんじゃなくて、自分の人生を全うするのがいい」という考えから。闘病経験を経て「彼氏は欲しいけど以前よりガツガツしなくなった」と心に余裕が生まれた。

 白戸流の肝は「男女関係なく一緒にいて笑いのツボが合う人を大事にすること」。漫画家デビューという夢もかない「がんだからって人生をあきらめることはない」という思いを広く伝えていきたいという。前向きに病気と向き合ってエネルギッシュに生きながら、これからも精力的に発信を続けていく考えだ。

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2018年8月2日のニュース