亜大野球部からプロ歌手誕生、異例転身 小山翔吾デビュー曲配信開始

[ 2018年2月11日 05:00 ]

歌手デビューした亜大野球部出身の小山翔吾
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 東都大学野球の強豪・亜大で投手としてプレーした小山翔吾(22)のデビュー曲「今すぐ逢いにゆくから」が10日、「iTunes」などで配信された。

 バラード調のラブソングで、作詞にも挑戦した小山は「この歌は一見、失恋や恋愛系の歌に聞こえたりしますが、それだけではなく友情や大切な人に逢いに行きたいという思いも込めて聴いて頂けるように歌いました。ただ寂しい感じの“逢いたい”だけではなく、希望にも聞こえるよう作詞にもこだわりました。皆さんのお気に入りの1曲になってくれると嬉しいです」。

 加藤学園(静岡)から亜大に進み、2年秋の開幕戦で登板も果たした。同期には阪神ドラフト2位の高橋遥や巨人同4位の北村らがいる。大学野球選手からプロ歌手という異例の転身。ライブ活動などの経験はないが、進路面談の際に歌手志望を知った生田勉監督が旧知だった「このまま君だけを奪い去りたい」などのヒット曲で知られるDEEN・池森秀一に相談。「彼の歌を初めて聴いた時、とても艶っぽく低音も高音も豊かでびっくりした」と美声に惚れ込んだ池森がプロデュースを引き受けた。「これまで亜細亜大学野球部で活動していたとは思えないほどでした。彼には作家能力もあり、まさに小山翔吾というアーティスト像が顔を出そうとしていたのだと思いました」。完成したのはしっとりとしたバラード。「小山翔吾が歌うラヴソングが多くの人に届くようにと願っています」と池森は期待を寄せる。

 昨季パ・リーグ最多勝に輝いたソフトバンク・東浜もエール。「初めて後輩が歌手を目指して、デビューするということを聞いて正直びっくりしましたが凄く応援したくなりました。お互い道は違いますが同じプロとして一緒に頑張っていきましょう。同じ釜のご飯を食べた仲間として、そして一ファンとしてこれからも応援しています」とコメントを寄せた。

 昨秋リーグ戦を終えて競技を引退した小山は、憧れの日本武道館をめざして大きな一歩を踏み出した。

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2018年2月11日のニュース