羽生善治 史上初の永世7冠獲得 タイトル獲得記録は大台目前の99期に

[ 2017年12月5日 16:29 ]

羽生善治棋聖
Photo By 共同

 将棋の羽生善治棋聖(47)は5日、竜王を奪取して「永世竜王」の資格を獲得、永世称号制度のある7タイトル(竜王、名人、王位、王座、棋王、王将、棋聖)全てを手にする「永世7冠」を史上初めて成し遂げた。

 鹿児島県指宿市で指された第30期竜王戦7番勝負の第5局で、挑戦者として渡辺明竜王(33)を破り、対戦成績4勝1敗で15期ぶり通算7期目の竜王を獲得、棋聖と合わせて2冠となった。自身の持つ通算タイトル獲得記録は、大台が目前の99期とした。

羽生竜王は「せっかくの機会なので、思い切って積極的にいこうと思っていた。今はほっとしている。(永世7冠を達成し)まだ終わったばかりなので実感はない」と話した。

 永世称号は各タイトルにより違うが、規定のタイトル数を獲得した棋士に与えられ、原則として引退後に名乗ることができる。竜王は通算7期か連続5期が条件だった。

 羽生竜王は埼玉県出身。1985年に15歳でプロ入り。89年に初タイトルの竜王を奪取した。96年には史上初の「全七冠独占」を達成した。

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2017年12月5日のニュース