元フォークル はしだのりひこさん死去、72歳パーキンソン病

[ 2017年12月3日 05:30 ]

今年4月にイベントに出演した際のはしだのりひこさん(KBS京都提供)
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 「悲しくてやりきれない」などのヒット曲で知られる「ザ・フォーク・クルセダーズ」のメンバーだった歌手、はしだのりひこ(本名端田宣彦)さんが2日午前1時16分、パーキンソン病のため京都市の病院で死去した。72歳。京都市出身。通夜は5日午後7時、葬儀・告別式は6日正午から、いずれも京都市伏見区深草下横縄町25、セレマ稲荷シティホールで。喪主は長男篤人(あつひと)氏。

 関係者によると、約10年前から入退院を繰り返していた。10日ほど前から容体が安定せず、家族や昔の音楽仲間に見守られ息を引き取った。

 きたやまおさむ(71)や故加藤和彦さんらが結成したフォークルに67年に参加し、同年「帰って来たヨッパライ」が大ヒット。解散後も音楽活動を続け、「はしだのりひことクライマックス」として71年には「花嫁」で第22回NHK紅白歌合戦にも出演した。

 今年4月には、京都市内でのフォークソングイベントに車椅子で出演し、約20分間で4曲を披露。同公演ではしださんと50年ぶりに再会した元フォークルのメンバーで自営業の平沼義男さん(70)は、訃報を受け「歌はおぼつかない様子だったが頭はしっかりしていた。ちゃめっ気があるのりちゃんらしく、冗談も言っていた」と振り返った。

 ◆はしだ のりひこ 本名・端田宣彦。1945年(昭20)1月7日、京都市生まれ。64年、同志社大で「ドゥーディ・ランブラーズ」を結成し音楽活動を開始。俳優ではドラマ「新・必殺仕事人」「時間ですよ2」などに出演。

 ▼きたやまおさむ 春に引っ張り出して京都でコンサートをやった時、一緒に作った曲「風」を歌った。あの歌詞の通り過去が「ただ風が吹いているだけ」になって、寂しい。長い闘病生活だったが、ノリちゃん、本当にお疲れさま。あなたは素晴らしいメロディーメーカーだった。良い曲をありがとう。

 ▼杉田二郎 4月に京都で、車椅子状態ではありましたが、共演させていただき、お元気なお姿に喜んでおりました。突然の訃報に接し驚いております。はしださんがいなければ、今の杉田二郎は存在しないぐらい、いろんなことを教えていただきました。まだまだフォークの世界で頑張っていただきたかったのに、残念です。(「はしだのりひことシューベルツ」メンバー)

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