ドキンちゃん声優・鶴ひろみさん首都高で突然死 運転中に大動脈解離発症

[ 2017年11月18日 05:30 ]

声優の鶴ひろみさん
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 「それいけ!アンパンマン」のドキンちゃんや、「ドラゴンボールシリーズ」のブルマなどの声で知られる声優の鶴ひろみ(つる・ひろみ)さんが16日午後7時30分ごろ、乗用車を運転中に大動脈解離のため死去したことが17日、分かった。57歳。横浜市出身。所属事務所の青二プロダクションが発表した。通夜や告別式は親族のみで行う。後日、お別れの会を検討している。

 警視庁によると、東京都中央区日本橋1丁目の首都高速都心環状線内回りで、ハザードをつけたまま止まっている車が見つかった。鶴さんは意識がなく、シートベルトを装着した状態で運転席におり、病院に運ばれたが、死亡が確認された。

 現場は片側2車線。車は中央分離帯寄りの車線で止まっており、右前部に接触した跡があった。運転中に体調を崩した鶴さんが、事故回避のために停車した可能性が高い。

 関係者によると、鶴さんに持病はなく、仕事でも変わった様子はなかった。ゴルフが大好きで、最近も周囲に「ゴルフに行かない」と声を掛けていたという。

 「…アンパンマン」でバタコさんを演じた佐久間レイは、「さりげなく、温かく、どこまでも真っすぐな人。それが私の中の鶴ひろみさんです」と人柄をしのび、ハザードが点灯していたことには「鶴さんらしいと思いました。どんな状況でも最後までキッチリと周りの迷惑を最小限に…そんな思いがあったのではないでしょうか」と思いやった。

 ◆鶴 ひろみ(つる・ひろみ)1960年(昭35)3月29日生まれ。横浜市出身。劇団ひまわりで子役として活動。高校3年生だった78年に「ペリーヌ物語」のオーディションで合格し声優デビュー。ニュースやバラエティー番組のナレーションも数多く担当した。

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