宮崎あおい 「怒り」での役づくりに苦悩「現場に入るのが怖かった」

[ 2017年11月1日 14:49 ]

東京国際映画祭で上映された「怒り」のトークショーを行った宮崎あおい(左)と李相日監督
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 女優の宮崎あおい(31)が1日、第30回東京国際映画祭の「Japan Now 銀幕のミューズたち」部門で出演作「怒り」の上映後に、李相日監督(43)とトークショーを行った。

 殺人犯の可能性がある3人の男と、彼らに関わった人々の葛藤を描くミステリーで、宮崎は渡辺謙(58)の娘を演じた。「今思うのは、監督との出会いやお父ちゃん(渡辺)との出会いが大きかった。謙さんの存在感を現場で感じ、監督ともいろんな話をした記憶が大きな財産になっていると思います」と振り返った。

 だが、精神的に不安定な愛子という役どころに「全く自分とは違う人間だと思っていたのですごく悩んで、現場に入るのが怖かった。何でやろうと思ったのかも分からなくなった」と本音も吐露。その上で、「衣装合わせで花の髪飾りを持って来てくださった時に、こうなのかなという部分があった。自分でこうしようというより、周りがつくってくれた環境に身を置くことで、一緒につくっていった感じです」と明かした。

 撮影当時は30歳で、「特に年齢は意識していなくて、先のこともそんなに考えないし過去も振り返らないタイプ。今できることをコツコツやっていけば、いい30代になるのかな。仕事でもほかのことでも、やったことのない新しいことにどんどんチャレンジしていきたいですね」と意欲。李監督も、「宮崎あおいの口から、チャレンジという言葉が出るのがすごい。僕も作り手として、自分にのしかかってくるものが強くなる年代だった。やったことのないものって何だろうと思うが、楽しみです」と期待していた。

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