藤井四段6敗目 新人王及ばず「ちょっと残念」40勝目持ち越し

[ 2017年9月8日 05:30 ]

感想戦で苦笑いの藤井
Photo By スポニチ

 将棋の藤井聡太四段(15)は7日、東京都渋谷区の将棋会館で指された新人王戦準々決勝で佐々木大地四段(22)に敗れ、プロ通算6敗目を喫した。

 かつて森内俊之九段(46)、羽生善治2冠(46)らそうそうたる先輩棋士が獲得した新人王の座には及ばなかった。「最後は秒読みとなり、一方的に崩れてしまった。ちょっと残念です」。121手で投了した中学生棋士は何度も首をかしげた。

 互いに堅ろうな駒組みで守備を固め、カウンターを狙う展開。先に突っかけたのが後手の藤井だった。だがフリークラスを1年で脱出し、通算勝率7割以上を誇る若手の有望株・佐々木の絶妙な対応に思わぬ苦戦を強いられる。それでも終盤は優勢直前まで持ち込んだが、1分将棋のプレッシャーからか悪手を連発して自らの首を絞めてしまった。

 「佐々木四段が正確に指され、こちらが崩れてしまいました…」。これで若手対象の一般棋戦(上州YAMADAチャレンジ杯、加古川青流戦)はいずれも準々決勝敗退。敗れた6局は全て20代の伸び盛り棋士で、分厚いプロの壁にぶち当たっているのが現状だ。

 プロ通算39勝6敗。区切りの40勝目は14日に行われる次戦の順位戦(対佐藤慎一・五段)以降に持ち越された。

続きを表示

2017年9月8日のニュース