幸四郎、白鸚でもアマデウス 6年ぶり公演、襲名後の上演にも意欲

[ 2017年8月20日 05:30 ]

舞台「アマデウス」製作発表で誕生日をお祝いする大和田美帆(左)と松本幸四郎
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 歌舞伎俳優の松本幸四郎(75)が19日、都内で主演舞台「アマデウス」(9月24日〜10月9日、東京・サンシャイン劇場)の製作発表を行った。共演のジャニーズWESTの桐山照史(27)、女優の大和田美帆(33)も出席した。

 宮廷音楽家サリエーリ(幸四郎)が天才作曲家モーツァルト(桐山)に対して抱いた嫉妬や、心の闇を描く名作。幸四郎を襲名した翌年の1982年に初演し、これまで438回上演。幸四郎にとっては、1200回を超える「ラ・マンチャの男」に次ぐ代表作だ。今回は6年ぶりの公演で、期間中に450回に達する。

 来年1月に松本白鸚(はくおう)を襲名するため、これが幸四郎として最後の「アマデウス」となるだけに、「感無量です」としみじみ。演出も手掛けており「見終わった後、心の中に温かいものがひとつともる舞台にしたい」と意気込みを語った。

 白鸚としての「アマデウス」を期待できるか聞かれると「大変、気の早いお話。ただ、そのように声をかけていただくのは、生きがいです」と笑顔を見せ、白鸚での上演にも意欲をにじませた。

 この日が75歳の誕生日で、会見終了後、桐山と大和田が花束とケーキでサプライズで祝福。「57歳になりました」と数字を逆にしておどけた。さらに「こんな素敵な誕生日をありがとうございます。ジャニーズWESTになった気分です」と冗談を交えて感謝。桐山も「8人目のメンバーです」と応じて笑いを誘った。幸四郎は「松本幸四郎としては最後の誕生日。来年から名前が変わりまして、1歳になります。また1からお世話になります」と気持ちを新たにしていた。

 ◇アマデウス 1979年にロンドンで初演され、81年のトニー賞で5部門を受賞。84年に映画化され、米アカデミー賞8部門を受賞した。日本ではモーツァルト役を江守徹(73)が初演から86年まで担当。93年から幸四郎の長男で歌舞伎俳優の市川染五郎(44)が務め、11年には武田真治(44)が演じた。

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