the band apart 2年半ぶり新譜 20周年目前「ここまで来たら意地でも続けたい」

[ 2017年7月23日 15:27 ]

the band apartの(左から)川崎 亘一 、原 昌和、荒井 岳史、木暮 栄一
Photo By 提供写真

 ロックバンド「the band apart」がこのほど、キャリア8枚目のフルアルバムを約2年半ぶりにリリースした。

 1998年に結成した、荒井岳史(Vo、Gt)、川崎亘一(Gt)、原昌和(Ba)、木暮栄一(Dr)の4人組は、これまでロックだけにとらわれず、多くのジャンルに挑戦。今回も挑戦は続き、6、7枚目のアルバムでは日本語詞の楽曲のみで構成されていたが、今作はサウンドに合わせ英語詞と日本詞を使い分け。来年の結成20周年を目前に控え、周囲のはやりすたりに流されることなく、あくまで「バンアパ」の求める作品を追求した集大成的なアルバムとなった。

 80年代ポップスのニュアンスや、フュージョン、メタルまでさまざまな引き出しが多く、楽曲ごとに全く違った色調を帯びる深みはさすが。フロントマンだけに注目が集まるバンドとは違い、メロディーや歌詞だけではない部分にも耳を凝らすと、メンバーそれぞれの味がにじみ出てくる。

 新譜を引っ提げての全国ツアーは9月2日の東京・新代田 「FEVER」から11月18日の大阪まで全国16カ所が予定されている。

 ▼木暮栄一(Dr) 古い記憶が美化されていくのは、感傷に浸るためではなく前へ進むためなのかもしれません…。いつも通り狂いそうになりながら作った8枚目のアルバムは、いつの間にか積み重なった20年近い歳月と現在の自分たちが地続きであることを再確認するような、それでいて新しい感触もあるという不思議な作品になりました。

 まさか20年も”バンド”をやることになるなんて思ってもいませんでしたが、ここまで来たら誰か死なない限り意地でも続けたいと考えています。20周年となる来年は面白いことをたくさんしたいと思うので、奇特な好事家の皆様におかれましては、是非お付き合いの程をよろしくお願い申し上げます。

続きを表示

この記事のフォト

2017年7月23日のニュース