乳がん克服の麻倉未稀「新しい胸なので…」 命つないだ同時再建手術

[ 2017年7月23日 18:08 ]

歌手の麻倉未稀
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 4月に乳がんが発覚した歌手の麻倉未稀(56)。24日放送のTBS特番「名医のTHE太鼓判」(後7・00)では左乳房を切除、再建する手術に臨む麻倉に完全密着。手術からわずか3週間後にスピード復帰を果たすまでの道のりが明らかになり、スタジオでは自身の代表曲「ヒーロー」を復帰後テレビ初披露する。

 同番組で受診した人間ドックで乳がんが発覚。約2センチの腫瘍が2つ。医師からはステージ2の診断を受け、乳房は全摘と告げられた。

 「もしかしたら歌えなくなるのか…もう仕事が来なくなるのか」。当初は悲観的にもなったが、「もちろん胸がある方が嬉しい。でもそれしかないって言われれば覚悟を決めるしかない」。意を決した麻倉は、2007年に再婚した夫の支えやファンの声援を力に、乳房摘出と再建を同時に行う「同時再建手術」に踏み切った。

 朝倉の日記につづられていたのは「健康というものが いかにありがたいことか。がんを患ってみて 本当にありがたさを わかったように思う」という気づき。「なによりも元気になって歌うことで 皆さんの心に命を 響かせられたら」。麻倉を奮い立たせたのは復帰への強い思いだった。

 手術当日、最愛の夫と姉、マネージャーに見送られ手術室へ。2時間後、家族に伝えられたのは「転移なし」の結果。夫も「おかげさまでいい結果が出て」とホッとした表情。再建手術も無事終了した。手術から2日が経ったころには「新しい胸なので、今後よろしくお願いしますと胸には言っておきました」と麻倉。新たな一歩を踏み出した。

 麻倉が手術を受けたのは6月22日の午後。偶然にも、同じく乳がんで闘病を続けていたフリーアナウンサーの小林麻央さん(享年34)が亡くなったその日だった。小林さんの逝去に麻倉は「幼い子供を残して旅立たなければならないそのお気持ちはどんな言葉にも変えられないものがあるだろう」と日記にそのショックをつづっている。早期発見なら完治の可能性も高い乳がん。手術から3週間で復帰した麻倉と小林さんの明暗を分けたものとは――。

 現在は再発を抑えるためホルモン治療を受けている麻倉。「皆さんの心に命を 響かせられたら」。番組では復帰後テレビ初披露となる自身の代表曲「ヒーロー」を高らかに歌い上げる。

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2017年7月23日のニュース