宮崎駿さん引退撤回「風立ちぬ」以来の長編アニメ製作準備開始

[ 2017年2月25日 05:30 ]

宮崎駿監督
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 約3年半前に長編アニメーション映画の製作から引退を表明した宮崎駿さん(76)が新作長編の準備に入ったことを、スタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサー(68)が23日(日本時間24日)、米国のイベントで明らかにした。事実上の引退撤回とみられる。

 共同電によると、鈴木プロデューサーは、宮崎監督から昨年7月に新作の企画書を、年末に絵コンテを見せられたことを明らかにした上で「(宮崎監督は)今も一生懸命、東京で作っています」と話した。

 イベントはビバリーヒルズで開かれたアカデミー賞長編アニメ賞関連のトークショー。ジブリ作品「レッドタートル」の候補入りで参加した鈴木プロデューサーは絵コンテについて「内容は凄く面白かったけど、面白いと言えば(製作で多忙になり)僕の老後はなくなってしまう」と会場の笑いを誘っていた。

 宮崎監督は2013年9月、年齢による集中力の衰えを理由に、当時公開中だった「風立ちぬ」を最後に長編製作から退くと発表。以後は三鷹の森ジブリ美術館(東京都三鷹市)で上映する短編アニメ「毛虫のボロ」を、初めてCGを使って製作中だった。

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2017年2月25日のニュース