層の厚い「ワタナベ」勢“3大お笑い大会”初Vなるか?

[ 2017年2月25日 11:00 ]

優勝賞金200万円を手におどけるロッチのコカドケンタロウ(左)と中岡創一
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 芸能プロ「ワタナベエンターテインメント」の所属芸人による「ワタナベお笑いNo.1決定戦」の決勝大会を取材した。

 事務所内で一番おもしろい芸人を決めるという“クローズ”な大会にもかかわらず、優勝賞金はなんと200万円。その破格さに驚かされる一方で、もっと驚かされたのはワタナベ芸人の層の厚さだ。

 バラエティー番組“常連”の我が家、アンガールズ、ロッチのベテラン勢。桑田真澄氏の顔マネでも人気のあばれる君(30)に、昨年優勝した笑撃戦隊。そして、セクシーなキャリアウーマンのネタで「今年ブレーク必至」とされているブルゾンちえみ(26)。さらには、昨年大みそかの日本テレビ「ダウンタウンの大晦日年越しスペシャル!!絶対に笑ってはいけない科学博士24時!」で俳優の斎藤工にハイテンションな絶叫ネタをマネされて話題になり、ブルゾンちえみ同様に人気急上昇中のサンシャイン池崎(35)。

 参加した12組は顔ぶれだけでも豪華だったが、それぞれがライバル心むき出しで全力のコントに臨み、客席は爆笑の連続。アンガールズの2人は海水パンツで季節外れの海水浴ネタを披露するなど、ベテラン勢も体を張った。個人的には男性コンビ、アントワネットの小澤優人(25)の絶妙なツッコミがおもしろかった。

 今年参加した芸人は104組。決勝大会に出場したのは12組だが「決勝に出るだけの実力があるのが、あと10組以上いる」(テレビ関係者)というのだから驚きだ。

 これだけの“芸人層”を誇りながら、同事務所はこれまで、M―1グランプリ、R―1ぐらんぷり、キングオブコントの“3大お笑い大会”の優勝者を輩出していないというのも意外だ。決勝大会で優勝し、今年の「ワタナベお笑いNo.1」となったロッチの中岡創一(39)は「この勢いで今年こそキングオブコントで優勝したい」と、社の威信をかけた戦いに臨む覚悟を示した。今後のワタナベ勢の躍進が楽しみだ。(記者コラム)

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2017年2月25日のニュース