清水富美加“泥沼引退騒動” 教団側、事務所を「奴隷契約」と糾弾

[ 2017年2月13日 05:30 ]

清水富美加
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 女優の清水富美加(22)が12日、電撃引退することを伝えた同日付のスポニチ本紙報道などを受け、宗教法人「幸福の科学」に出家することを正式発表した。教団が会見を行い、所属事務所との契約や仕事内容が引退を決断する原因になったと説明。安い給料で奴隷のように働かされたとし「良心や思想信条に合わない仕事を強いられ、心身ともに限界にある」と主張した。一方、所属事務所側も同日夜に会見を行って反論。泥沼引退劇の様相となってきた。

 「幸福の科学」グループの広報担当者と清水の代理人弁護士が都内の教団施設で会見。清水が前日11日に思いをしたためた直筆の文書を配布した。「本当に突然に、芸能界から姿を消して申し訳ありません」という謝罪や「出家しました」との報告、「神のために生きたいと思いました」と決断に至った気持ちがつづられていた。

 仕事が波に乗るタイミングでの電撃引退。教団側は所属事務所との契約を「奴隷契約」と糾弾。11〜12年に出演した「仮面ライダーフォーゼ」の撮影時を例に挙げ「1カ月に31日働いても月給5万円。ボーナスも支給されなかった」と訴えた。

 仕事内容への不満も表明。「嫌な仕事、意に沿わない仕事の典型が水着のDVDだった。性的対象にされるのが嫌で、事務所には水着の撮影が嫌だと拒否したにもかかわらず無理にやらされた」「写真集でブルマーやスクール水着を着なきゃいけないのは非常にショックだった」とした。ホームページ上では広報局が「人肉を食べる人種の役柄など、良心や思想信条にかなわない仕事が増え、断ると所属事務所から干されてしまう恐怖心と葛藤のなかに置かれていました」と説明した。

 「死にたい」と漏らすようになり、体調にも支障が出るようになったと主張。引退申し出後の事務所側の姿勢にもショックを受け限界の状態にあり、7日に医師から「生命に関わる危機。安静にしてくださいと診断された」とした。現在は自宅療養中で、病名は明かさず「精神的なことが体に影響している」という。

 最終的に引退と出家を決断したのは、先月17日に大川隆法総裁が行った「清水富美加 守護霊インタビュー」がきっかけ。大川総裁が清水の守護霊と会話する内容で、この動画を見た清水は「長年抑えていた思いが噴き出した。天命を確信して出家を決意するに至った」(教団側)。

 清水は子供の頃から熱心な信者で、教団行事などに参加し宗教家としての活動に憧れを持っていたという。関係者によると、離婚している両親も信者だった。

 清水は先月28日にマネジャーに引退と出家を報告。清水の代理人弁護士は2月末での契約解除を所属事務所に通知。事務所は5月までの契約期間中の仕事の継続を求めている。弁護士間の協議が続いているが、交渉は平行線のまま。

 奴隷契約を主張する清水だが、昨年、担当マネジャーに「こんなに(給料を)もらっていいんですか?」と言っていたという話がある。突然の変貌に仕事をしてきた仲間たちは一様に驚いていた。

 ◆清水 富美加(しみず・ふみか)1994年(平6)12月2日、東京都生まれの22歳。08年にレプロガールズオーディションでグッドキャラクター賞を受賞し芸能界入り。09年からファッション誌「ラブベリー」の専属モデルを務め、11年にテレビ朝日「仮面ライダーフォーゼ」のヒロインで初の連ドラ出演。15年にNHK連続テレビ小説「まれ」でヒロインの友人を演じ注目された。

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