石坂敬一さん死去 ビートルズら手掛けた元音楽ディレクター

[ 2017年1月1日 05:30 ]

 ビートルズ、ピンク・フロイドら数々のヒット作を手掛け、日本に洋楽ブームをもたらした元音楽ディレクターで、元ユニバーサルミュージック会長の石坂敬一(いしざか・けいいち)さんが30日、都内の自宅で死去した。71歳。東京都出身。葬儀・告別式の日取り、喪主は未定。30日夜、風呂場で倒れているのを家族が発見した。

 東芝音楽工業に入社し、ビートルズ解散後にディレクターに就任。「英国盤こそビートルズの原点。米国で作られた編集盤などは正当ではない」と、ビートルズのアルバムを英国のオリジナル盤で年代順に再発売。ビートルズを絶対的な存在として正確に後世に伝えることに尽力した。

 ピンク・フロイドのアルバム「アトム・ハート・マザー」(70年)を直訳し「原子心母」と邦題を付け、ベストセラーに。邦楽では、松任谷由実(62)、矢沢永吉(67)らを担当した。ポリグラム(現ユニバーサルミュージック)の社長やワーナーミュージック・ジャパンの会長、日本レコード協会会長などを歴任した。

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