「こち亀」秋本治氏、リオ金タカマツら、池上氏選挙特番に菊池寛賞

[ 2016年10月13日 16:20 ]

「こちら葛飾区亀有公園前派出所」作者の秋本治氏
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 映画や演劇、放送など、さまざまな文化の分野で業績を挙げた個人・団体を顕彰する第64回菊池寛賞(日本文学振興会主催)の受賞者が13日発表され、1976年から40年続いた人気漫画「こちら葛飾区亀有公園前派出所」の連載を9月に終了した秋本治氏(63)、リオ五輪バドミントン女子ダブルス金メダルの高橋礼華(26)松友美佐紀(24)、作家の北方謙三氏(68)らに贈られることになった。

 秋本氏は40年間一度の休載もなく、作品に世相・風俗を巧みに取り入れ、上質な笑いに満ちた作品を200巻で完結させた。バドミントン女子ダブルスの高橋と松友は「タカマツ」ペアとして、リオ五輪で同種目初の金メダルを獲得、北方氏は17年をかけ完結させた全51巻の北方版「大水滸伝」シリーズで、先人の水滸伝に正面から挑む斬新な解釈で平成の新たな読者を開拓したことが高く評価された。

 このほか、選挙特番に取り組んだ池上彰氏とテレビ東京選挙特番チーム、水俣病やハンセン病に関する調査報道、熊本地震に被災しながらも報道の責務を果たした熊本日日新聞、独自に原爆投下後の広島の調査・研究を続け米兵捕虜被爆死を明らかにした森重昭氏も受賞した。

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