南果歩“Can友”の啓蒙呼びかけ「できる、という言葉も含まれているので」

[ 2016年10月2日 18:27 ]

乳がんの早期発見・治療を涙ながらに訴える南果歩

 女優の南果歩(52)が2日、都内で行われた乳がんの早期発見・治療を促すイベント「ピンクリボンフェスティバル」で、「一筋縄にはいかない、この乳がんと、生きていく」と題したシンポジウムに参加した。

 南は今年2月上旬、夫で俳優の渡辺謙(56)が早期の胃がん手術のため入院した病院で人間ドックを受けた際に、ステージ1の乳がんであると診断された。「がん患者の家族の経験はあったのでそのつらさ、悲しさは分かっているつもりだったけれど、患者のことは何も知らなかった。先生の丁寧な説明も、頭には入ってくるけれど心にストンと落ちてこなかった」と当時を振り返った。

 手術を受け、その頃に撮影中だったドラマ、4月の舞台と仕事を続けたが、「社会復帰をした姿をお見せしたい、そのままなお元気でいるということがプレッシャーになった。無理をしていた」ため7、8月は完全休養に充てた。「頑張ること、プレッシャー、目に見えない山に登ることが好きなので、自分の体と向き合い日々を過ごすのが苦手なタイプ」と明かしたが、その支えになったのは家族をはじめ、乳がんの知人、友人の支えだったという。

 「いろんな方の優しい言葉や支えがあったからこそやってこられた。1人ではできないことも、共有できる人がいればできるんだということを心に刻みました。これからも無理をせず、いろんな治療法を模索しながら、自分らしく笑顔で乳がんと付き合っていきたい」と涙ながらに訴えた南。現在は、フジテレビの月9ドラマ「カインとアベル」(10月17日スタート)の撮影中で、「ママ友のように“がん友”という言葉があるけれど、ネガティブな要素が多分に含まれているようで好きではない。がんの英語表記でキャンサー(cancer)を使って“Can友”という言葉を、できる、という言葉も含まれているので広めていきたい」と約780人の聴衆に呼びかけていた。

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2016年10月2日のニュース