刺激的過ぎる前田敦子の体当たり演技 女性目線で共感呼べるか

[ 2016年4月27日 10:00 ]

前田敦子(右)が主演を務める「毒島ゆり子のせきらら日記」(C)TBS

 女優の前田敦子(24)が超恋愛体質の女性記者を演じているTBSの連続ドラマ「毒島ゆり子のせきらら日記」(水曜深夜0・10)。今まで演じてきたキャラクターとは一味違う設定にはどんな意図があるのか。橋本梓プロデューサー(P)に聞いた。

 二股、三股が当然、彼氏が1人だけだと心配になるほど――。そんな設定だけ聞くと悪女役のようにも思えるが、橋本Pは「男性から見たら悪女かもしれないですね。でも、女性から見たら女性の強さと弱さをせきららに描いているので、全部を肯定できなくても、部分部分で共感できることが1つはあるんじゃないかと思います」と意図を説明する。

 「このドラマを恋愛体質のすべての女性たちに捧げる」とドラマ冒頭に打ち出しているように、メインターゲットは女性。プロデューサーだけでなく、他の撮影スタッフも通常の現場より女性を多く配置し、女性目線で毒島ゆり子がどう見えるかということに細心の注意を払い撮影しているという。

 橋本Pは数年前まで政治記者を務めていた。毒島ゆり子というキャラクターをよりリアルに描くため、前田に自身の経験を伝えることもある。「1人1人の政治家を近くで観察したり仲良くなると、それぞれ事情があって泣く泣く裏切ってしまうこともあって。人間ドラマがあるんですね。そこが恋愛と同じだなと思います」。今回のテーマである「恋愛」と「政治」の共通点を挙げた。

 AKB48時代から前田を応援していた男性ファンからすると、今回の作品は刺激的過ぎるのでは?そんな質問を投げかけると、橋本Pは「めちゃくちゃショックかもしれないですね。ツイッターでも心配する声があるみたいで。彼氏がたくさん出てくるので、男性視聴者の方は相手役になった気持ちで見てもらうのも良いかもしれないですね。カメラ目線もいっぱいあるので」と話した。

 27日に放送される第2話では、同棲中の彼氏・幅美登里(渡辺大知)がいながら、スポーツジムのインストラクターの野村新太郎(八木将康)と交際開始。同業他社のエース記者・小津翔太(新井浩文)とも急接近し、ドロドロ劇の様相を呈してくるとともに、政治記者としての洗礼にもあう。

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