美輪明宏、戸川昌子さんを語る 伊藤忠OLが「私、歌手になります」

[ 2016年4月27日 08:40 ]

美輪明宏

戸川昌子さん死去

 戸川さんとの出会いは「銀巴里」でのこと。当時、「銀巴里」がいつも満員で多くの文化人が集っていたころ、バンドマスターが素人の飛び入り企画を考案。その時に参加した一人が伊藤忠商事でOLをしていた戸川さんでした。

 普通、シャンソンを歌う方の声はソプラノが多いのですが、彼女は珍しくアルト。それを聞いた私が数日後、バンドマスターに「お店のレギュラーに加えた方がいいのでは」と推薦しました。当初はOLと掛け持ちでお店に来ていましたが、すぐに「私、歌手になります」と決心を固めたようです。

 その後、お付き合いをしていた男性のアドバイスもあり、小説を書き始めました。その作品の一つが「大いなる幻影」です。江戸川乱歩賞を受賞した時は、表彰式に彼女の母親とともに私もお祝いに駆け付けました。会場で「バラ色の人生」を歌って祝福したことを覚えています。

 ここ何年も会う機会がありませんでしたが、お酒が好きでしたので体のことを心配していました。ご冥福を心よりお祈りいたします。(美輪 明宏)

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