AKB48 新たなる“黄金世代”のライバル争い 宮脇VS向井地

[ 2016年4月15日 12:21 ]

「AKB48 リクエストアワーセットリストベスト200 2014」で「ヘビーローテーション」を熱唱する渡辺麻友(左)と向井地美音

 AKB48グループの新たな「黄金世代」が動きだした。

 宮脇咲良(18)、向井地美音(18)、加藤玲奈(18)らの世代。宮脇は10周年記念シングル「君はメロディー」のセンター、向井地は次の新曲のセンター、加藤はビジュアルクイーンとして注目されるなど、この世代の活躍が目立ち始めた。

 かつての黄金世代と言えば、高橋みなみ(25)前田敦子(24)、板野友美(24)ら。劇場オープン時の観客がわずか7人だったAKBを、地道な活動で国民的アイドルグループにまで発展させた立役者たちだ。

 48グループのメンバーは毎年1月、東京・神田明神で成人式を行う。一昨年は川栄李奈(21)が代表してあいさつし、自分たちのことを「はざま世代」と命名。今年の入山杏奈(20)は「遅咲き世代」と自称した。2年後、宮脇らが自身で「黄金世代」と言うことはないだろうが、集まったメディア関係者らに例年以上の華やかさを感じさせることは間違いない。

 この世代で最も躍進への期待がかかるのが向井地だ。同世代の宮脇に続いてのセンターだが、宮脇が昨年の選抜総選挙で7位という実績があることを考えれば、同選挙で44位の向井地の起用は「大抜てき」と言える。

 向井地を有名にしたのは、一昨年4月のAKBのライブイベント「リクエストアワー セットリストベスト200」だった。大島優子(27)の指名を受けて大ヒット曲「ヘビーローテーション」のセンターに抜てきされ、ファンやメディアに「優子の後継者」というイメージを植え付けた。

 AKBに入る前は子役として活動。フジテレビ系の人気ドラマ「アンフェア」で篠原涼子(42)の娘役を演じたこともある。

 かれんなルックスが際立ち、ダンスは躍動的で、握手会でのファンの評判もいい。小嶋陽菜(27)はスポニチ本紙の取材に「普通はどこかに欠点があるものだけれど、彼女は性格も良くて完璧」と称賛している。

 AKBの発展のためにはライバル関係が必要だ。前田と大島が総選挙などでしのぎを削ってエース争いをしたからこそ、社会現象にまでなるブームを作ることができた。前田はずっと2人の関係性についてクールだったが、大島は在籍中、スポニチ本紙の取材に「ライバルがいて良かった。あっちゃん(前田)がいなかったら、私はここまで来られなかった」と本音を漏らしている。

 宮脇は2011年7月にHKTのオーディションに合格、向井地は13年1月にAKBのオーディションに合格。宮脇が早く活動を始めたこともあり、現時点では先行しているが、向井地の潜在能力からすれば追いつくことは可能なはずだ。

 黄金世代の激烈なライバル争い。48グループの明るい未来はそこにある。(記者コラム・牧 元一)

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2016年4月15日のニュース